副鼻腔真菌症の症状

副鼻腔真菌症の症状として、まずあげられるのは、炎症に伴っておこる鼻水や鼻づまりの症状です。
  
症状は、左右どちらか片一方におこることが多く、初期の段階では、水っぽく無色ですが、膿を含んでいるため、次第に粘り気がでて、悪臭を伴います。色も、無色ではなく黄色や緑がかった色です。炎症が原因で鼻から出血がみられる場合もあります。
  
そのほか、鼻づまりからくる頭痛や顔面通、嗅覚の低下、頬のあたりにおこる圧迫感です。症状が進むと眼や脳にまで炎症が進むこともあり、その場合には、激しい高熱や視力の低下、眼球の突出などが起こることもあります。

副鼻腔真菌症の原因

副鼻腔真菌症の原因は、鼻の粘膜に覆われた空洞部分である副鼻腔に入り込むカビ(真菌)です。カビは、日常でいたるところに存在するカビがほとんどで、なかでもアスペルギルスが原因の場合が多くあります。その他にも、カンジダなども原因となります。
  
日常的に存在しているカビが原因ですが、誰でもが簡単に炎症をおこすわけではありません。免疫不全がある人や、体の抵抗力が落ちているご高齢の人、抗生物質やステロイド剤、免疫抑制剤などをつかっている人に炎症が起こりやすいのです。そのほかに、糖尿病や悪性の腫瘍、カビに対するアレルギーがある場合もカビによる炎症が起こりやすいといえます。

副鼻腔真菌症の治療法

副鼻腔真菌症は、カビが副鼻腔について炎症を起こす病気です。特に、抵抗力が低い時に起こりやすいので、日頃から免疫力、抵抗力を高めておくことが予防には不可欠です。バランスの良い食事に適度な運動と睡眠をとり、ストレスをためずに過ごすことが大切です。
基礎疾患がある場合は、そちらの治療をしっかり行うことも大切です。
また、風邪がはやっている時期など、気になる季節の外出時にはマスクをするのも効果的です。そのほか、塩水などを使った鼻うがいをして、ウイルスやカビなどを洗い流すのも予防になります。