性機能障害の症状

性機能障害の症状は男性と女性でそれぞれ以下のものがあります。
  
男性の場合
・勃起障害…性交を持続するための十分な硬さと持続力が得られない、または勃起しない。
・早漏…望むより早く射精してしまう。
・性欲低下障害…性的興味の欠如。
・性嫌悪障害…パートナーとの良し悪しに関わらず性的交流を嫌悪する。
・膣内射精障害…膣内での射精ができない。
  
女性の場合
・性交疼痛症…性器に痛みを感じるため性行為が苦痛となる。
・膣けいれん…膣への挿入時に膣入り口部が反射的に収縮し、挿入が困難になる。多くは性交疼痛症を併発する。
・その他…男性と同様に、性欲低下・性嫌悪の障害がみられる。

性機能障害の原因

性機能障害は加齢が原因となる場合もありますが近年では若年~壮年の年齢層にも多く、その原因の一つは心身の慢性的過労による場合です。これは肉体的な過労や精神的ストレスによる影響をうけ、性欲の減少や機能不全が起こると考えられます。
  
また心因性による場合も多く、以前の性的トラウマや性的不安、無意識的な性への葛藤、生理的嫌悪、罪悪感などの抑うつ状態の場合もあります。その他内因性としては血管や神経、内分泌などに障害がある場合やホルモン疾患、外科手術や糖尿病の合併症、性器の構造的問題などがあげられます。また外因性として薬物、アルコール、たばこなどの影響もあげられます。

性機能障害の治療法

性機能障害は泌尿器科、婦人科、心療内科などが治療に対応しています。心理療法や行動療法、薬物療法などの他、必要であれば手術や補助器具を使った外科的療法も行います。治療には時間を有する場合も多く、専門的な治療が推奨されます。
  
特に若年層では不妊の原因の一つにあげられる点からも積極的に治療していく必要があります。また肉体的精神的ストレスを自覚している場合であれば、仕事の取り組み方や日常生活を見直してみることも大切です。