副鼻腔腫瘍とは
副鼻腔腫瘍は副鼻腔という顔面の奥にある空洞に腫瘍ができることで、癌を示すことが多いです。副鼻腔は、上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞から成り立ちます。
副鼻腔腫瘍の症状
副鼻腔は、鼻から入った空気が肺に送られる前に湿気を与えるという役割を持っています。そのため副鼻腔の内側は扁平上皮細胞から分泌される粘液で覆われているのですが、副鼻腔腫瘍で多いのが扁平上皮細胞から発生するガンだといわれています。そのほか皮膚の色を形成しているメラニン形成細胞から発生する場合や、良性腫瘍が悪性腫瘍に変化する場合、肉腫によるものなど発生源はさまざまです。できた腫瘍が小さければ無症状であることが多いですが副鼻腔炎のような鼻づまりや鼻水、鼻血、頭痛などの症状が出ることもあります。
しかしその時点でガンだと気がつくのは難しいため、進行して初めて気がつくことも少なくありません。
副鼻腔腫瘍の原因
副鼻腔腫瘍の原因ははっきりと解明されていませんが、ヒトパピローマウイルスが鼻粘膜から感染したことが原因のひとつであると考えられています。発症の年齢層は幅広いのですが中年期以降の特に男性が多くみられます。50代以上の方で片方の鼻だけ数週間以上鼻水や鼻血が続くようであればこの病気を疑う必要があります。
また、特定の化学物質に晒される職場環境にいる人は疾患が発生する可能性が高くなる危険性があります。例えば金属メッキ加工業、製材業、大工業などに携わっている人は注意が必要です。副鼻腔腫瘍に限らず喫煙はガンの発生リスクを高める要因のひとつです。
副鼻腔腫瘍の治療法
腫瘍が大きくならないうちに発見し治療することが理想ですが、自覚症状がない段階で副鼻腔腫瘍を発症しているかどうかを自己判断するのは容易ではありません。特に普段アレルギー性鼻炎など慢性的な鼻水、鼻づまりの症状に悩まされている人は腫瘍だと気づくのが遅れがちになります。しかし腫瘍の場合だと鼻の片側だけ症状がでることが特徴としてあります。片側だけ違和感があることに初期の段階で気づけば耳鼻科の診察を受けることで早期発見につながる可能性があります。
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