症状

前立腺結石の主な症状として挙げられるのは、排尿を行う際に痛みを感じるというものや、排尿がしづらく尿がなかなか出てこない、トイレに行ったにもかかわらず残尿感が残ってしまうなどといったものです。性器の周辺や、腰回りに違和感を覚えるといったケースもあります。

前立腺結石は、前立腺内の結晶が小さく、排尿に異常をきたさない場合においては特に問題視されるものではありませんが、お手洗いに行ったときに痛みや不快感・違和感などを抱いたときは速やかに医療機関を受診することが推奨されます。この際は、最寄りの泌尿器科にかかると良いでしょう。

原因

前立腺結石の主な原因は、細菌感染によるものです。尿路に炎症をきたすことによって、排尿時に痛みを感じたり、尿の出方に違和感を生じたりするなどの諸症状を引き起こします。

また、前立腺内部に腺腫を生じさせる前立腺肥大症や、尿道が極端に狭くなってしまうことで起こるとされる、尿道狭窄などの病気を原因として前立腺結石が起こる場合もあります。この場合には、尿意はあるものの、排尿ができなくなってしまうなどという問題を起こす場合もありますから、違和感を抱いた場合には、可能な限り速やかに治療を開始しなくてはなりません。

治療法

前立腺結石の予防方法となるものは、特に存在していません。前立腺内の結晶は、多くの成人男性が保有しているものであり、排尿時に問題を生じない場合においては問題視されるものではありません。

万一、炎症を起こしてしまった場合には、抗生剤によって治療を行うことが可能です。前立腺肥大症や尿路狭窄などの病気が原因となっていると疑われるケースにおいては、内視鏡手術などによる治療が推奨される場合もありますので、医師に指示を仰ぎましょう。