深頸部膿瘍の症状

深頸部膿瘍の症状は、葉の炎症や円筒炎が先行するため、口の中や咽頭に痛みがありま、その後、深頸部が炎症などが原因で腫れたり発熱したりします。頸部の炎症などによる腫れ、熱感、皮膚や粘膜の一部が炎症などによって充血して赤くなったりするとともに、喉の痛みや食物を飲み込むときに痛みがあります。

開口障害、嚥下困難、呼吸困難感などがでると重篤となります。開口障害とは、一般的に口が開きにくい状態のことで、顎関節自体あるいは、その周辺機関の疾患の症状として、一過性あるいは持続的に顎運動が傷害された状態をいいます。

嚥下困難とは、食べ物がうまく飲み込めない、むせる、飲み込んだ物が食道につかえるといった障害で、嚥下障害とも呼ばれます。

深頸部膿瘍の原因

深頸部膿瘍は、歯の炎症が原因となることが多く、歯周病や虫歯からの歯根膜炎や歯髄炎などから生じます。咽頭炎、扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍、顎下線炎、異物などが原因となることもあります。
歯周病は、歯の周りにある組織のいずれか、あるいはすべてに起こる疾患の症状です。日本人の役7割が歯肉に何らかの異常があり、中高年では、8割の人に歯周病があるとの報告があります。
歯根膜炎は細菌感染が原因の場合と感染以外の場合があります。感染の理由は歯に何らかの強い刺激があった場合に感染し、歯髄炎は細菌感染が最も多く、一般的には虫歯を放置したために細菌や細菌が出す毒素が歯髄に侵入することで起こります。
咽頭炎は急性の場合は細菌による感染が一般的で、慢性の場合はタバコの煙やお酒などで慢性的に咽頭を刺激することによって起こり、扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍は、急性扁桃炎に続発して起こり口蓋扁桃の周囲に障害が起こることで生じます。

深頸部膿瘍の治療法

深頸部膿瘍は、頻度は少ないものの日常診療において重要な疾患です。深頸部膿瘍歯の予防のためには、の炎症が原因となることが多いため、定期的に歯科に検診に行くようにしましょう。

歯の痛みや歯茎の腫れなどを早めに治療しておくようにして、歯周炎や虫歯からの歯根膜炎や歯髄炎などに発展しないように気をつける必要があります。頸部が腫れて赤くなり痛みを伴うようなら、すぐに病院を受診するようにしましょう。

治療の基本は抗生剤の点滴治療と、外科的に切開してうみを出すことです。経度の場合は腫瘍に注射針を刺してうみを吸い取ります。重篤な場合は、切開して排膿して数箇所にうみを出すためのドレーンをいれ潜像を行います。