脳腫瘍とは
脳腫瘍とは、脳組織の中に腫瘍ができたものを指します。もともと脳組織から発生した原発性脳腫瘍と、他の臓器の悪性腫瘍が脳に転移してきたものである転移性脳腫瘍の二種類があります。 原発性脳腫瘍には悪性のものと良性のものが存在します。
脳腫瘍の症状
成人になると頭蓋骨の成長は止まるため、脳の中に腫瘍が発生した場合、頭蓋内部の圧力は高まることになります。脳腫瘍の主な症状は、こうした「頭蓋内圧亢進症状」に代表されます。具体的には、頭痛や吐き気、嘔吐などです。また腫瘍の発生した部位によっては、言語障害や運動麻痺、視野の欠損、尿失禁、痙攣などが症状として起こります。いずれも症状に気付いた際には既に腫瘍がある程度の大きさに成長していることがほとんどです。一部では、初期症状として、性別や妊娠の有無にかかわらず乳腺より母乳の分泌が起こることがあります。これは脳下垂体の機能障害により起こる症状であると考えられています。
脳腫瘍の原因
脳腫瘍の原因ははっきりとは分かっておらず、遺伝子の変異によるものと考えられています。また、体の他の部位にがんを有している場合、脳に転移して腫瘍となることがあり、血縁者に病気を発症した人がいる場合にも、遺伝的に発症するリスクを抱えていると考えられます。腫瘍が発生する原因については明確ではないものの、腫瘍の成長を助長させる要因としては、脂肪分の多い食品の過剰な摂取や、過度の飲酒、喫煙、あるいは高ストレスや放射線への被爆などが挙げられています。そのため、もしも脳腫瘍と診断された場合、あるいは病気のリスクが疑われる場合は、専門医の指導などにより、生活習慣を整えることが大切です。
脳腫瘍の治療法
原因がはっきりとは解明されていないため、脳腫瘍を明確に予防する方法を挙げるのは難しいことといえます。しかしながら、喫煙や過度の飲酒、あるいは運動不足や不規則な生活習慣は、がんのリスクを高めるため、そうした習慣の見直しを行うこと、場合によっては専門家の指導を仰ぐことなどが脳腫瘍のリスクを減らすことにつながります。また、症状が出てくる頃には腫瘍の成長がだいぶ進んでいることも多いため、定期的な健康診断の受診により、早期発見につとめることも大切です。
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