脳血管障害(脳卒中)とは
脳血管障害(脳卒中)とは、血管が詰まって起こる脳梗塞と、血管が破れて起こる脳出血やくも膜下出血があり、高齢者の代表的な疾患になります。脳血管障害は寝たきりや痴呆の最大の要因であり、介護を要する疾患としては最も多く、生存しても様々な後遺症が残ります。
脳血管障害(脳卒中)の症状
脳血管障害の症状としては、突然発症し数分から数時間で急速に症状が進みます。脳梗塞の場合だと手足に力が入らなかったり重いめまいがしたりいつもはない激しい頭痛がしたりろれつが回らなくなったりなどの前兆が起こります。くも膜下出血などの脳卒中の場合は、強い痛みを伴う急性の頭痛が起こります。
脳梗塞である可能性が最も高い症状としては、まひやしびれが身体の半分に突然起こった場合です。片側半分にまひやしびれが起こった場合は、一刻も早く医療機関に受診する必要があります。
脳梗塞の場合血管が詰まった箇所の脳が機能的に壊死してしまい、脳細胞が死んでしまう為に脳梗塞になってしまった箇所を再び回復させることは困難になります。
脳血管障害(脳卒中)の原因
脳血管障害の中でも脳梗塞になってしまう原因のほとんどは動脈硬化によるものです。動脈硬化は脳の血管に発生して血管を詰まらせます。他の原因としては心臓病により心臓に血の固まりである血栓が血流にのって脳の血管を詰まらせてしまうこともあります。脳梗塞の原因である動脈硬化の要因は高血圧や高脂血症、糖尿病や肥満などの生活習慣病によって悪化してしまいます。血栓がつまってしまう要因にはアテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞、心原性脳梗塞症の3種類に分かれます。
また季節でいえば夏と冬が脳梗塞になる確率が高く、特に冬では2月が最も高いので高齢者には注意が必要です。冬に脳梗塞が多い理由は暖かい部屋から寒い部屋に移動すると血圧が急激に上がって血管に負担が増すからです。
脳血管障害(脳卒中)の治療法
脳血管障害の予防としては、この症状は加齢に伴って発症率が上がるのでこの症状を完全に防ぐことは難しいかもしれません。しかし生活習慣を気をつけることによって発症のリスクを減らすこともできます。生活習慣病のさまざまな危険因子である肥満や運動不足、喫煙や飲酒を減らしていくことが脳血管障害/高齢者の脳卒中の予防につながります。
また前兆に気がついた時に速やかに医療機関に受診して適切な治療を行うことにより後遺症のリスクや再発の防止につながります。
これらの後遺症の予防する治療としては、血管を詰まらせた血栓を投薬で溶かしたりして血流の再開をはかります。
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