ビタミン障害の症状

ビタミン障害の症状は、ビタミンの種類の欠乏や過剰摂取でそれぞれ異なります。ビタミンAが欠乏すると目が暗い所で順応できない夜盲症、目や皮膚の乾燥、逆に摂り過ぎると、胎児の成長に影響を与えてしまう事にもなります。

ビタミンB1欠乏は、脚気、ビタミンB2の欠乏は、成長障害、口内炎、皮膚、唇が荒れ、B6欠乏は、けいれん、皮膚、唇の荒れが出ます。ビタミンB12の欠乏は、大球性貧血を起こすことがあります。

ビタミンC欠乏は、出血を伴う、食用不振、皮膚の乾燥などの壊血病を起こしたり、ビタミンD欠乏は、骨粗鬆症やいらいらや不安、不眠の傾向になります。汗をかきやすく、疲れやすい症状もみられます。ナイアシンの欠乏は、皮膚のかさつき荒れ、逆に摂り過ぎると皮膚発赤反応を起こしたりそれぞれの症状がみられます。

ビタミン障害の原因

ビタミン障害の原因は、食事の極端な偏り(肉を全く食べない、野菜を全く食べない、炭水化物しかとらない)など、乱れた食生活がもっとも要因とされています。ビタミンは、体内で作られないため、バランスよく食事を摂らない事で発症するといえるでしょう。栄養不足やアルコールの飲み過ぎやストレスが多い生活、また病気によって、その代謝のため体内に必要な量が増加し、それを補うまでの量が欠乏することなどが原因となることもあります。
ビタミンの過剰摂取に関しては、通常の食事で摂る程度で引き起こりません。しかし、蓄積性のあるものもあり、一度に大量にとると過剰症を起こす事になります。ビタミンに依存してしまい、サプリメントなどで手軽に補う事が出来る事で加減が出来ず、逆に特定のビタミンを摂り過ぎてしまい障害になってしまう事にも繋がります。

ビタミン障害の治療法

ビタミン障害の予防は、バランスのとれた食生活と規則正しい生活を心掛ける事がもっとも重要です。また、偏ったビタミンの摂取は避け、それぞれの種類のビタミンをバランスよく摂る事の心掛けも大切です。
また、ビタミンは、それ程多くの摂取量は必要なく通常の食事で新鮮な野菜・果実や肉・魚、ノリ、シイタケなどをバランスよく摂る事で効果をあげる事が出来ると言われています。しかし、多忙で時間がない事から、手軽にサプリメントを使用される方がいますが、摂る量には十分気を付ける必要があります。
特に妊娠中の方は、ビタミンAを摂り過ぎると、胎児の成長に影響を及ぼす可能性がありますので、ビタミンAの摂り方には十分注意し、摂取の場合には産婦人科医に相談される事が好ましいと言えます。