心室細動しんしつさいどう

カテゴリ
循環器の病気
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医師監修

心室細動とは

心室細動(しんしつさいどう)とは、心臓で血液を送り出している心室が、不規則に震えるように痙攣し(細動)、血液を全身に送り出せなくなった状態です。心室細動を起こすと、脳に血液を送れなくなるため意識を失い、死に至る緊急事態です。できるだけ早く電気的除細動により心臓の周期的な拍動を取り戻すことが求められます。

心室細動の症状

通常心臓は、心筋の一部から発信された微量の電気刺激が伝わり、リズミカルに収縮しています。この電気刺激が正常に伝わらず、心室がブルブルと不規則に痙攣すると、血液を送り出せない状態(心停止状態)になります。これが心室細動です。心室に細動が起こると、脳に血液を送れず意識を失い、数分以内に正常なリズムの動きに戻らないと、脳を始めとする重要な臓器にずっと血液が行かなくなり、やがて心臓が完全に停止し死に至ります。
  
数十秒以内に心室細動が自然におさまる一過性のものもありますが、別の機会に突然死する可能性が高いため、適切な治療が必要です。

心室細動の原因

原因としては、心筋梗塞や心不全などの心臓病の進行にともなって起こるもの、先天性のQT延長症候群やブルガダ症候群といった病気に起因するもの、血液中のミネラルバランスが崩れて起きるものなどがあります。また、胸部にボールなどが当たった刺激や感電によるショックで心室細動を起こす場合もあります。
  
いずれの場合も、心室が細動を起こす際には心臓の異常による不整脈が起きます。日頃から不整脈を持っている人はリスクが高いと言えるでしょう。特に、不整脈が出るとすぐに意識を失ってしまうようなケースでは心室細動の可能性、あるいは発展する可能性が高いです。

心室細動の治療法

予防・予知には心電図検査が欠かせません。心電図検査は数分で終わります。症状がない人でも、心電図検査で心室細動のリスクが高いQT延長症候群やブルガダ症候群といった病気が見つかるケースもあります。
  
心電図検査や追加の検査で心室細動のリスクが高いと診断された人には、ICD(植え込み型除細動器)の植え込み手術が有効です。ICDは心室に細動が起きた時に、心臓に電気ショックを与えて心室の細動を止める働きをします。公的施設によく設置されているAED(自動体外式除細動器)の植え込み版です。
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