便秘は美容・健康の大敵! わかっちゃいるけど、ガンコな便秘に悩まされている女性が多いのも事実。しかも、放置することで命に関わることもあるとか……?!

いったい便秘によって、どのようなリスクがあるのでしょうか? 医師に聞いてみましょう。

ガンコな便秘の初期

便秘がひどくなると、便が腸内に長くとどまることになります。そのため、口臭や体臭がきつくなったり、肌あれが起こります。

それだけでも女性にとっては、耳をふさぎたくなりますが、場合によってはこの便秘が、命に関わることもあり得るのです。

悪化すると腸閉塞に!

便秘が続き、硬いコロコロの便が腸内にとどまり続けると、お腹が張った感じや腹痛などの症状があらわれます。さらにひどくなると

吐き気
・嘔吐
激しい腹痛


などが起こるようになり、やがて腸閉塞(糞便性イレウス)になる可能性が!

これは 腸内に便がとどまり続け、便が腸の中をふさいでしまう状態です。

便秘が命を脅かすプロセスとは

腸閉塞が進むと、

1.悪玉といわれる腸内細菌が増え、腸の中で毒素を出すようになる。
2.腸の中の毒素や細菌が、血管やその他の臓器に移動。
3.敗血症などになり、多臓器不全などを引き起こす。

このようなプロセスで生命をおびやかすリスクが高まるのです。

そのほかにも、便が詰まりすぎて腸が破裂したり、呼吸などを圧迫し、命に関わる場合も……。

そもそもどうして便秘になるの?

便秘は、便の水分が足りなかったり、腸のぜん動運動がうまくいかない時に起こります。便秘の解消にはまず、食生活を見直し、腸内環境を整えましょう。

・バランスの良い食事を規則正しくとる
・繊維質の多い野菜や海藻をしっかりとる
・脂肪分もあまり減らし過ぎない
・水分をしっかりとる
・ヨーグルトなど乳製品で乳酸菌をとる

腸のぜん動運動の促進

腸のぜん動運動のためには、腹筋や筋肉を鍛えることも大切。普段から運動を意識して歩いたり、ストレッチなどを行うようにしましょう。

また、お腹をマッサージをして、腸を刺激するのも効果的。腸の方向に沿うように、おへそを中心に時計回りにやさしく押すようにします。

【医師からのアドバイス】

「ただの便秘」と放っておくと、危険なことになることもあります。あまりにも長いあいだ便が出ないとき、吐き気などの症状があるときは、病院で受診するようにしましょう。