生活習慣病の症状

生活習慣病とよばれる病気は様々ですが、病気別に症状をいくつか挙げます。

1.糖尿病
・とても喉が渇く
・食欲はあるのに体重が減る
・頻尿、尿臭が気になる
・立ちくらみ、手足のしびれがある
・皮膚のかゆみがある
など

2.高血圧
・動悸、息切れがする
・頭痛がしてめまいがする
・耳鳴りがする
・物忘れや注意散漫がある
・夜間多尿
・不安感がある
・下肢の浮腫がある
無症状のこともあります。
3.脳卒中
・突然意識が朦朧とする
・突然頭痛が起こり吐き気を伴う
・ろれつが回らない
・はしが持てない
・視野が半分になる
・言葉が出ない、または理解できない
また、脳卒中は、一命をとりとめてもしばしば身体の麻痺や言語障害などの後遺症が残ることが多いです。

4.心疾患
・胸が痛い
・呼吸ができない
・吐き気がする
・左肩や背中にかけての痛みがある
・不整脈がある
・突然胸やみぞおちを圧迫するような痛みがある
・冷や汗など
5.肥満
・睡眠時無呼吸症候群
・腰痛、下肢痛がでるなど

6.脂質異常症
ほとんどが自覚症状がありません。その為健康診断などでの血液検査で初めて指摘される場合がほとんどです。

生活習慣病の原因

生活習慣病の主な原因は不健康な生活習慣です。

1.不規則な生活
睡眠不足は疲労の蓄積を招き、朝食抜きや夜遅くの食事は肥満の大きな原因となり、生活習慣病になるリスクを高めています。

2.食生活の乱れ
近年の食の欧米化により肉の摂取量が大幅に増えた一方、魚や野菜の摂取量が年々減少していることで高カロリーの食事は肥満や脂質異常症の原因となり、最悪の場合動脈硬化をおこして脳卒中や心臓病を発症するおそれがあります。また、食の欧米化により脂質を多く摂るようになったことが糖尿病患者さんの増加に繋がっていると考えられています。

3.過剰ストレス
過剰なストレスは血圧や血糖値の上昇を招くおそれがあり、高血圧や糖尿病になるリスクも高くなります。また、ストレスが蓄積すると免疫力が低下し、感染症やがん発症の大きな原因となります。

4.喫煙・飲酒
どちらも過度な摂取は生活習慣病を引き起こすといわれています。特に喫煙は、他の生活習慣と比べはるかに死亡のリスクが高くなります。

5.運動不足
肥満の原因になり、糖尿病を引き起こしやすくなります。

生活習慣病の予防/治療法

生活習慣病の予防は、なんといっても生活習慣の見直し、改善にあります。

1.規則正しい生活を送る
夜更かしをせず、早めに睡眠を取ることで、免疫力もアップします。また、出来る範囲の運動から始めることが予防につながります。

2.食生活を見直す、改善する
野菜や海藻、豆・大豆製品、魚を積極的に摂取し、塩分は控えめにします。また、植物性の脂質:動物性の脂質を2:1にするのが理想です。

3.ストレスの軽減
しっかりと睡眠を取ることでストレスも軽減します。苛々した時には気分転換をします。また、家族や友人とよく話し、何か問題がある場合にも一人で抱え込まないようにするのが理想です。完璧主義にならず、失敗しても落胆せず、次に生かしていく方法を考えるほうがいいとされています。

4.禁煙に努め、週に2回は休肝日を設ける。
タバコに含まれるニコチンにより血圧上昇から動脈硬化を引き起こす原因になります。禁煙することで生活習慣病だけでなく、あらゆる病気の予防になります。
過度の飲酒も動脈硬化を引き起こす原因になります。休肝日も設けた上で、えだ豆、豆腐といった良質のたんぱく質をおつまみにすることが理想です。