肝膿瘍かんのうよう

カテゴリ
肝臓・胆のう・すい臓の病気
感染症
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医師監修

肝膿瘍とは

肝膿瘍とは、肝臓内に膿瘍が出る状態を指します。
化膿性のものとアメーバ性のものに分けられています。肝膿瘍に罹患すると、白血球の数が増加し、胆道系酵素、CRP等の上昇が血液検査で認められ、腹部における超音波検査やCT検査では、肝臓内に膿瘍があるのを確認できるようです。

肝膿瘍の症状

肝膿瘍の症状は、化膿性の場合、食欲不振、全身の倦怠感、発汗、発熱、右季助部痛、お腹の上部が痛い等の炎症、黄疸等が見られ、アメーバ性の場合、さらに血性の下痢があることもあります。右季肋部とは、右の1番下に存在するあばら骨の裏側を指します。胆石の時にも、食後に右季助部が痛むことが多いです。肝膿瘍の主な症状と言われている発熱では、38度から40度位の高熱が出ます。
アメーバ赤痢に感染してから、短くて数ヶ月から長くて数年間という潜伏期間の経過後、発症する傾向が近年増加しつつあります。アメーバ赤痢とは、赤痢アメーバと呼ばれる嚢子が汚染した飲食物を口にすることで感染すると言われていて、世界でも毎年多くの感染者が出ていると推定されていますが、性行為により感染することも増えています。

肝膿瘍の原因

肝膿瘍の原因は、ブドウ球菌、連鎖球菌、大腸菌、原虫等が、肝臓内に入る為と言われています。肝臓内に進入した細菌等により膿が作られます。
化膿性では、大腸がん、クローン病、虫垂炎等の病気に続発し、細菌が肝臓内に入ることで、膿瘍が作られる場合、肝臓に外傷が加わり、損傷部が感染することでなる場合、肝臓がんや、切除が不可能とされる膵胆道系の悪性腫瘍を治療した後に、発症する場合等が挙げられますが、実際には原因が特定できないことが多いです。肝臓の周辺にある臓器が炎症を起こし、その炎症が肝臓にも及び、膿瘍が形成される場合や、膵胆道系の悪性腫瘍で、胆道が腸内の細菌に感染し、胆道炎になった後に続いて肝膿瘍になる場合等もあるようです。アメーバ性の場合、赤痢アメーバが口内に入ることが原因とされています。

肝膿瘍の治療法

肝膿瘍の予防は、化膿性の場合、胆汁うっ滞や糖尿病等が原因でなることもある為、基礎疾患の治療や持病を悪化させないようにすることが大切であるようです。胆汁うっ滞とは、胆汁の流れが弱くなったり、止まってしまっている状態を指します。原因は肝臓内にあるものと、肝臓外にあるものとに分かれるようです。胆管が閉塞している場合、手術等で治療が可能と言われています。薬が原因でなる場合もある為、その場合は、服用を止めると症状がおさまる場合が多いようです。
アメーバ性の場合、海外で生水を飲んでなることもある為、海外での生水の飲用を避けること等が予防につながります。最近は口を使った性行為で感染することが増えてきていますので、注意が必要です。
肝膿瘍に対しては適切な抗生剤を使うことによって徐々に良くなりますが、それだけでは不十分なことがあります。その場合はエコーを用いて肝臓に針を刺して膿を取り除くことを行います。
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