空気嚥下症とは
空気嚥下症は、呑気症と呼ばれることもある、大量の空気を無意識の内に何回も飲み込んでしまう病気です。嚥下とは、飲み込むという意味です。空気嚥下症は日本人に多く発症するとも言われ、8人に1人くらいの割合で発症するとも言われています。無意識で空気を飲み込んでしまうので、なかなか意識的に空気を吸わないようにすることが難しいため、治療には時間が掛かるケースが多く見られます。
空気嚥下症の症状
空気嚥下症になると、余分な空気を飲み込み、排出するためにげっぷの回数やおならの回数が増加します。また、お腹の膨満感を感じることも多く、お腹がスッキリとせず、その気分を紛らわそうと無意識の内に更に空気を飲み込んでしまうことがよくあります。空気を飲み込んでも、膨満感は解消されることはほとんど無く、更に、げっぷやおならの回数を増やしてしまうことになります。しかし、無意識に空気を飲み込んでいるので、対処の仕方が難しいとされています。
空気嚥下症の原因
空気嚥下症の原因は、大量に空気を飲み込んでしまうことです。母乳を飲む乳児でも起こりやすいです。飲食をすると、食べ物や飲み物を飲み込む時に、無意識の内に一緒に空気を飲み込んでしまうことは、正常なことです。しかし、空気嚥下症の人の場合、飲食をしていない状態でも無意識の内に大量に飲み込んでしまいます。
空気を大量に飲み込んでしまう原因としては、ストレスが大きく関わっていると考えられ、鬱病や神経症などを患っている時に発症しやすいことが分かっています。他にも、早食い、口呼吸、姿勢なども、空気を大量に飲み込みやすく、空気嚥下症の原因となると考えられています。
空気嚥下症の治療法
乳児の空気嚥下症では、しっかりと哺乳後にげっぷをさせることが大切です。大人の空気嚥下症を改善させるには、空気をできるだけ飲み込まないことが重要になってきます。
なるべく、自分自身に、空気を飲み込ませない意識付けをすることが有効とされています。
また、マウスピースの装着などが有効なこともあり、内科や心療内科など連携して治療していくこともあります。
早食いをせず、ゆっくり食べることで食事中の空気の飲み込みを防ぐことができます。精神的な原因が大きいと考えられる場合には、抗不安薬や向精神薬などが処方される場合もあります。
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