蚕蝕性角膜潰瘍さんしょくせいかくまくかいよう

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医師監修

蚕蝕性角膜潰瘍とは

蚕蝕性角膜潰瘍は中年期以降に見られる、稀な角膜疾患です。角膜の縁に三日月型の潰瘍ができ、徐々に中央部分に広がっていく、進行性の病気です。視力低下や眼痛、充血、羞明、流涙などの症状がみられます。自己免疫疾患の1つと考えられており、予後が悪く、失明に至るケースも多いです。

蚕蝕性角膜潰瘍の症状

蚕蝕性角膜潰瘍は、40歳以降に多く、片眼性のものもありますが、両眼性のものが多いです。進行性で、初めは角膜の縁に三日月型の深い潰瘍をつくり、徐々に角膜の中央部分に向かって潰瘍が広がっていく病気です。

始めの頃はほとんど視力低下はみられませんが、進行するにつれて強い乱視が現れ、中央部分が削られると急激に視力が低下し、失明に至るケースも多いです。視力低下以外の症状には、眼痛、充血、羞明(まぶしい)、流涙などがあります。

深い潰瘍なので痛みが強い場合が多いですが、ほとんど痛みを訴えないケースもみられます。角膜潰瘍は一般的に角膜の中央部分に起こることが多いですが、蚕蝕性角膜潰瘍は周辺部に起こり、潰瘍が深いのが特徴です。

蚕蝕性角膜潰瘍の原因

蚕蝕性角膜潰瘍の原因は自己免疫によるものではないかと考えられていますが、今のところはっきりとはわかっていません。自己免疫疾患とは、自分の組織を自分の免疫が攻撃する疾患です。
蚕蝕性角膜潰瘍は、10代から始まるものもありますが、中年期以降に多いです。診断する際、他の自己免疫疾患がないかを調べるために血液検査をおこなうことが多いです。通常は他の自己免疫疾患は伴いませんが、他の自己免疫疾患が見つかった場合はその治療も必要になります。
自己免疫疾患の代表的な病気に関節リウマチがあります。関節リウマチでも角膜潰瘍を起こすことがありますが、これは関節リウマチによる角膜潰瘍と診断され、蚕蝕性角膜潰瘍と区別されています。

蚕蝕性角膜潰瘍の治療法

蚕蝕性角膜潰瘍は、自己免疫性の疾患だと考えられており、予防も治療も非常に難しい病気です。
蚕蝕性角膜潰瘍を発症した場合、免疫反応を抑制するために一般的に副腎皮質ステロイド薬を用います。点眼薬より内服による全身投与が多いです。治療用のソフトコンタクトレンズを用いる場合も多いです。
重症例や進行したケースでは、角膜上皮の移植を行う場合もあります。潰瘍を起こしている部分の結膜を切り取り、そこに角膜上皮を移植する方法です。
一般的に蚕蝕性角膜潰瘍は稀な病気で、重症な角膜疾患です。予後が悪く、非常に治りにくい病気です。
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