半月板損傷の症状

半月板損傷による症状は、急性的なものと慢性的なものがあります。
1度の急激な衝撃によって受傷した場合、急性症状として疼痛が現れます。膝を伸ばすときに、キャッチングといわれる違和感を抱くことがあります。
また、関節内に半月板が部分的にはまってしまった場合、関節が一定の角度から伸ばせないロッキング症状を引き起こすことにより、激痛や可動域制限が起こって歩行ができなくなることもあります。
慢性化すると、関節炎が起こり、膝関節に水や血が溜まります。長引くと、大腿四頭筋が委縮し変形性膝関節症の原因となる場合があります。

半月板損傷の原因

半月板損傷は、スポーツ活動の中で発生することが多いです。膝をひねる場面で起こりやすいためです。
ジャンプ着地などの場面では、膝の関節が屈曲しながらひねりが加わるため、水平方向にストレスが発生します。そのストレスが、半月板を断裂する原因となります。スポーツ活動中に、片足で床を滑ったり、ジャンプして着地したりする時に膝が外反屈曲してひねりが加わったときなどに発生しやすいです。
平泳ぎの動きは、継続的に膝にひねりの力が加わることで、徐々に半月板が磨耗していくことで、受傷の原因となる場合があります。
また、年齢を重ねることで、半月板の負荷が蓄積していき、切れてしまう場合もあります。

半月板損傷の治療法

半月板損傷は急激な怪我によって発生することが多いため、予防することは難しいです。
スポーツを行う際には、膝への負担を減らすことで、けがの確立を下げることが可能です。また、膝以外の部位を使った動きをしたり、腹筋や拝金、体幹のインナーマッスルを強化したりするのも、膝への負担を減らして急激な怪我を防ぐのに効果的です。
発生した場合は、安静を基本とし、破損状態に応じて治療を行います。軽度の場合は、サポーターで患部を温めたり固定したりします。手術によって、半月板を縫合したり切除したりすることもあります。