変形性関節症の症状

変形性関節症の主な症状はこわばりと痛みです。座った姿勢から立ち上がる際や、座ろうと膝を曲げるとき、階段の昇り降りや歩行時など、日常的な動作を取る際に痛みを感じます。発症してすぐの段階では、じっとしているときなどにはあまり痛みを感じませんが、進行すると関節に負担を掛けていない状態でも痛むようになることがあります。
  
痛みを我慢し、放置してしまうことなどで症状が悪化すると、恒常的に関節に腫れが出ることがあり、関節のスムーズな動きに悪影響を及ぼしますので、痛みが気になったら、すぐに医師の診断を仰ぐことが大切です。

変形性関節症の原因

変形性関節症の原因には、未だに解明されていない部分も多くあります。軟骨細胞の変性やコラーゲンを作る遺伝子の異常等も考えられています。
長期間にわたって関節に負担を掛け続けることにより、軟骨がすり減り、緩衝剤としての役割を果たせなくなってしまうことに、大きな問題があるとされています。
  
軟骨をすり減らしてしまう主な原因には、
・肥満
・O脚、X脚、猫背などに見られる姿勢のゆがみ
・加齢によるもの
・関節リウマチなど、病気やけがによるもの
・代謝異常
・運動不足により、患部周りの筋肉が減少したことによるもの
など、さまざまなものがあります。
  
この他にも、女性特有のホルモンバランスの変化なども変形性関節症に影響があるとみなされています。

変形性関節症の治療法

変形性関節症の予防には、関節に無理をさせないことが大切です。誰もが発症する可能性がある病気ですが、特に40歳以上の女性には、リスクが高いとされています。
  
筋力が衰えてしまったり、脂肪を体にため込んだりしてしまうと、関節に対する負担も大きなものとなってきてしまいますから、普段から運動不足にならない程度に体を動かすことを心掛け、姿勢の悪さが見られる場合には、正しい姿勢に整えて行くことが大切です。
運動療法、薬物療法、装具療法、骨切り術、人工関節置換術等の外科的手術が選択されます。