橈骨神経麻痺の症状

橈骨神経麻痺の症状は、腕部を走る神経の一つである橈骨神経が脳からの命令伝達を失調するものです。その結果として、親指・人差し指・中指や手首を任意に動かすことが出来なくなり、同部位に痺感と鈍感とが発生することがあります。
多くの症例は主に寝起き時に発生することがあります。これは就寝時の体位で橈骨神経を圧迫するためです。またごく稀に起床後の活動中に腕を動かすことが出来なくなることもあります。

橈骨神経麻痺の原因

橈骨神経麻痺は、就寝時の神経圧迫を原因とすることが多いです。左右いずれかの腕にのみ身体の重量がかかり、寝具との板挟みになることで、結果として神経が一時的に不全状況に到るために生じます。このため、同病の発生は起床後が多いです。就寝時の体位以外に、夜に恋人などを腕枕した際に起こることがあり、英語では「サタデー・ナイト・パルシー(土曜の夜の麻痺)」と言われています。その他の原因として、骨折など外傷時に同時に神経を痛めて生じる場合があります。

橈骨神経麻痺の治療法

橈骨神経麻痺の有効な予防法は、就寝時に腕を圧迫しないような体位をとる、腕枕を避けることです。特定の部位、特に腕への負荷の継続を回避する点が重要です。また、骨折時にも生じることがあり、外傷時には整形外科医に診察してもらうのがよいでしょう。
治療としては、原因を取り除くことがメインとなります。腕の神経を圧迫してしまう体位を避けるように生活指導をする、骨折の場合は適切に治療を行うことが重要です。
神経に回復を促進させるため、飲酒を控えて頂く、睡眠をしっかりとる、メチルコバラミンなどのビタミン剤を飲用するなどの対処療法も行います。