胸膜炎きょうまくえん

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感染症
呼吸器の病気
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医師監修

胸膜炎とは

胸膜炎とは肺を囲む胸膜に何らかの原因で炎症を起こすものを指します。原因としては細菌の感染や膠原病、それから腫瘍によるものもあります。特に、腫瘍の場合肺がんによって起こることが多いといわれています。

胸膜炎の症状

胸膜炎の主な症状には下記のようなものがあります。
・胸部の痛み
・乾いた咳が続いている
・咳と混じって頻繁に痰が出る
・息切れ、呼吸困難
・発熱、悪寒
・体がだるい状態が続く
・背中の痛み
  
初期の症状は風邪と間違える場合が多いのですが、たんに血が混じっていたり、咳がずっと続くなどの症状があったら胸膜炎の可能性があります。放っておくと胸水が溜まっていき胸水に膿を含んだ状態に悪化してしまうこともあるので、疑わしい症状が出たら受診することが早期発見につながります。胸膜炎はがんや肺炎のあとに発症する場合が多く、症状も似ているためわかりづらいです。肺に細菌が感染したことが原因であれば、発熱を伴います。

胸膜炎の原因

胸膜炎の主な原因として下記の4つに分類されます。
・がん性胸膜炎
・感染性胸膜炎
・結核性胸膜炎
・その他の疾患(肺炎や心疾患)による胸膜炎
  
胸膜自体にがん細胞が突然現れるということは少ないです。大半は肺がんやその他の隣接する臓器にあったがん細胞が胸膜に達して悪性腫瘍となるパターンが多く、転移性胸膜腫瘍と呼ばれています。
  
一方胸膜に悪性の腫瘍ができることを原発性胸膜腫瘍といい、良性と悪性のものがあります。悪性の場合、アスベストが密接に関係しているといわれています。アスベストは通常10年以上経過してから体内に影響をおよぼすため、職業でアスベストを長期間吸っていた人も胸膜炎になる危険性があります。

胸膜炎の治療法

胸膜炎の1番の予防法は咳が続く、胸の痛みを感じたら早めに内科に受診することです。特に喫煙者の場合は悪性腫瘍の可能性が高いので注意が必要です。胸水が溜まっているかいるかどうかは胸部X線検査を受ければ分かります。胸水が肺を圧迫した状態が続くと、肺の炎症が起きやすくなり、呼吸困難を引き起こします。
  
また、胸水には多量のタンパク質が流れ込みやすいため、栄養状態が悪化してむくみなどが起こります。健康状態が良好のうちに早期発見ができれば、がんが原因の場合はすみやかに抗がん剤治療にうつることができます。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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