膝蓋骨骨折の症状

膝蓋骨骨折の症状は、膝の関節に痛みが走り抜けないことや、外傷ではすり傷や打撲が残っている状態で痛みがある場合、腫れがひかない場合、また、膝を真っすぐに伸ばすことが出来ないことが挙げられます。ただし、高齢の場合は外見には外傷がほとんどなく、痛みも少し違和感がある程度でも場合でも骨折しているケースがあります。打撲と診断されても、痛みが続くケースは骨折を疑います。
  
また、骨折の仕方も個人差があり骨折の種類も多いです。横方向や縦方向に骨折しているパターンがあります。周囲の靭帯との位置関係のずれから難開骨折と呼ばれる形状もあります。膝蓋骨骨折は、表面だけでは症状が確認出来ず、レントゲンで撮影すると症状が確認出来ます。

膝蓋骨骨折の原因

膝蓋骨骨折は膝をぶつけたり、つまずいたり、転倒したりすることが原因で発症します。年齢別に少しずつ原因が異なります。子供は地面に膝から転ぶ、成長期の場合は膝を伸ばす動作を繰り返すスポーツをしている最中に発症、大人は自転車やバイクの転倒事故、60代以降はちょっとした段差でつまずくことが原因になります。
  
体操や準備運動でも、腹筋運動やうさぎ飛び、ボールの蹴り過ぎでも起こります。膝を引っ張る行為や、重い荷物を持って膝から地面に座っても過度な重量が掛かると危険です。日常的な動作でも正座で、過剰に膝のお皿部分に負担を掛けると、発症することもあります。家の中でも外でも階段から落ちると膝で身体をかばうので打ち付けて骨折します。

膝蓋骨骨折の治療法

膝蓋骨骨折の治療は膝蓋骨専門のモデリングギプスで固定して3週間以上様子を見ます。ただし固定はきっちりとして脚が痩せることでギプスの巻きが甘くならないようにします。次にギプスを取りリハビリを開始します。難開骨折のケースは手術が必要で、開放性骨折は感染対策手術を実施します。
  
子供はスリーブ骨折していても成長段階の足の痛みだと思われることがあるので、子供が膝の痛みを訴えたらすぐに受診治療します。
  
予防方法は、膝から転倒しないように身体を柔軟にする受け身を覚え、膝あてを装着してクッションにします。