鼻骨骨折の症状

鼻骨骨折はほとんどの場合、鼻出血を伴います。鼻の形状は鼻骨によって支えられていますから、骨折すると鼻の変形も見られます。変形は多くの場合「く」の字型で起きますが、鼻筋が斜めに傾いたり、鼻の付け根部分が陥没したりといったケースもあります。
  
ただし、すぐに鼻は腫れはじめてしまうため、すぐに鏡を見ないと変形に気づかない可能性もあるでしょう。鼻に溜まった血液が固まってしまうと、息苦しくなることもあります。折れた部分を指で押すと強い痛みが走りますので、圧痛がある場合には病院へ行って診断してもらうことです。骨折しているかどうかの判断にはレントゲン撮影が有効です。

鼻骨骨折の原因

鼻骨骨折の原因は外的な衝撃によるものです。そのため、スポーツをしていて鼻を強打したり、交通事故に遭ったり、誰かに殴られたりといった原因が目立ちます。しかし、鼻骨の構造上、軽い衝撃でも折れる可能性はありますので、何かの拍子に他人の肘が軽く触れた程度でも、骨折が発生することは充分に考えられます。
  
事実、顔面骨折の1割は鼻骨骨折が占めます。基本的には男性に多い骨折ですが、老若男女を問わず誰にでも起こりうる症状です。

鼻骨骨折の治療法

鼻骨骨折の治療は骨折後すぐであれば難しくありませんが、1週間以上放置していると癒着がはじまってしまい、折れた形のままになってしまいます。すると見た目が悪いのみならず、鼻の通りが悪くなることもあります。
  
早期に対応すれば局所麻酔による手術で対応できますが、癒着してしまったあとでは、全身麻酔による施術が必要となります。術後は1週間程度でギプスが外れます。