X脚とは
X脚とは、膝の内側をくっつけてまっすぐに立ったときに、左右のくるぶしが触れていない状態のことをいいます。膝を合わせてかかとに向かって左右の脚がひらいているのが特徴です。特にはっきりとした原因もなくX脚となる場合もありますが、とくに左右に違いがある場合には靭帯の損傷や外傷による影響が考えられます。
X脚の症状
X脚の症状は下肢の形状の異常です。程度の軽いものは外観上の異常のみで、痛みがないことも多いです。
しかし、年をとるごとに膝や股関節に痛みが生ずる場合もあります。その場合は、経過観察で特に治療の必要ありません。
一方、注意を要する次のような症状のものです。
・片足だけの形状異常や、左右に大きな差が出ているもの
・膝をそろえてまっすぐに立ったときに、左右のくるぶしが大幅に(おおむね指4本以上)離れているもの
・2歳より前に症状があらわれたもの
・痛みや機能障害が出ているもの
重度の症状の場合は、別な病気などが潜んでいる可能性も考えられますので、早めに医師の検査や診断を受けることが重要です。
X脚の原因
X脚の原因は、生理的な原因と、病的な原因にわけることができます。生理的な原因
遺伝や生活習慣などが挙げられます。特に歩行を始める幼少期は、X脚になりやすい傾向にあります。
しかし、これは年齢を重ねるごとに自然と治癒していく場合が多いので、特に治療は必要ありません。
また、普段の歩き方や座り方などが影響してなる場合もあります。
病的な原因
怪我をした後に骨が変形した場合や、内分泌系疾患や骨系統の疾患などによるものが挙げられます。これらは、血液検査やX線検査などを通して診断します。
X脚の治療法
生理的な原因のX脚は、普段の生活習慣を改善させることで、軽減させることができる場合があります。両足を外に折り曲げてお尻をついて座る、いわゆる「ぺたんこ座り」は、X脚を助長させやすいので、習慣になっている人は、意識して避けるようにします。
そのほか、長時間の正座や脚を組んだままの体制もよくありません。
適度に運動やストレッチを行い、脚を動かすようにしましょう。また、くる病由来のX脚に対しては、ビタミンDの摂取や日光を浴びることで予防することができます。
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