鎖骨骨折とは
鎖骨骨折とは、体幹前方で肩帯を構成するS字型の細長い骨である鎖骨が外圧などにより変形、亀裂、破壊、欠損した状態のことです。骨折している部位に痛みを伴います。一般的には鎖骨を整復固定維持し自然治癒を図りますが、手術が必要なケースもあります。出産時の合併症として新生児に見られる場合もあります。
鎖骨骨折の症状
骨折した鎖骨部分の痛みや腫れが起こり、肩を動かすと痛みが強くなります。また、骨折した側の肩幅が狭くなり、骨折した部位に皮下出血などが起こることもあります。
また、鎖骨の内側が筋肉によって上方に引っ張られ、外側は腕の重みにより下方に引き下げられるため、肩帯に変形がみられることもあります。
鎖骨骨折の原因
鎖骨骨折は、自転車などからの転倒で多く、肩を下にしたり手を伸ばして転倒して、手や肘や肩、鎖骨部位などを地面などについた時に、その衝撃による力が鎖骨に伝わって発生することが多いです。鎖骨骨折の治療法
治療は、重なり合って短縮した骨片を整復し、八字帯固定法や、鎖骨バンドなどで固定する保存的治療が行われ、痛みに対して鎮痛剤などが行われます。骨片が多かったり開放骨折の場合などは手術が行われます。
予防として、転倒防止のため、特に高齢者では住居内の段差対策を行ったり、日頃から適度な運動などを行い、注意をすることが大切です。また、運動時の転倒の際など、受け身を知っておくことが予防になります。
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