足関節捻挫の症状

足関節捻挫では、足首の靭帯や関節包が損傷されるため、足首を曲げたり、足首に力がかかったり、患部を圧迫したりすることで、強い痛みを感じます。痛みの程度は、靭帯の損傷の程度によってさまざまです。損傷の程度が大きい完全断裂の場合は、腫れや痛みもひどく、出血した血液が患部に貯まり、歩行が困難になります。
  
適切な治療をせずに放置しても、次第に症状は収まることも多いですが、頻繁に足関節捻挫を起こすという繰り返しが起こります。治療を行わないまま捻挫を起こすことで、関節軟骨の損傷から変形性足関節症に進行する場合もありますので、適切な治療が大切になります。

足関節捻挫の原因

足関節捻挫は、足を内側にひねり足の甲に負荷がかかることで起こる、靭帯の損傷です。靭帯は細い繊維が何本も集まり束になった構造をしており、足の甲にかかった負荷により、靱帯が伸びたり、その一部、または全部が切断します。最も、損傷しやすい部分はくるぶし(外果)の外側にある前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓人体などの外側靭帯です。
  
その他、外側靭帯の前下方部にある二分靭帯なども損傷を起こしやすい部位となります。靭帯の損傷の他に、関節を包んでいる膜(関節包)が破れたり、血管が切れたりすることで、内出血や腫れなどの症状が見られることもあります。

足関節捻挫の治療法

足関節捻挫はスポーツ中の外傷の中で、最も高い頻度で起こります。普段から足首のトレーニングにより足首の筋肉を強化させておくとともに、運動を始める前の十分なストレッチングが、最も有効な予防法となります。また、足関節捻挫の回復期のスポーツを行う際には、テーピングによる固定も再発防止に有効です。
  
また、日常生活における、足関節捻挫の予防には、スポーツの場合と同様に、普段から足首のトレーニング以外にも、かかとの高くない歩きやすい靴をはくことが重要となります。

治療としては、冷却し、安静にすることが大切になります。程度によって固定などが行われます。