双極性障害(躁うつ病)の症状

双極性障害は、気分が下がり、消極的な精神状態になってしまううつ病と同じ病気だと思われがちですが、全く異なります。

うつ病は、気分の落ち込みが激しい状態が長期間続き、悪化するとどんどんマイナス思考になっていくため、重症化すると自殺願望などが生じる事もあります。

それに対して双極性障害は、気分が下がってしまううつ状態と、気分が過度に上がり過ぎてしまう躁状態の2つの状態が交互に現れる病気です。


うつ状態の期間は、疲れやすくなったりやる気を失ってしまう、思考能力が低下するなどの症状が現れます。

これはうつ病でもよく見られる症状です。しかし躁状態に切り替わってしまうと、気分は一変して高揚し、ハイテンションな状態が続いてしまいます。

本人自身も楽観的になり、仕事などにも積極的に取り組む意思が湧く、睡眠時間が少なくなっても疲れずに行動することが出来るなどの症状が現れます。

このハイテンションの症状がある程度の期間続き、しばらくすると全く正反対の精神状態に入れ替わってしまうのが特徴です。

双極性障害(躁うつ病)の原因

遺伝


双極性障害の原因として一番多いとされているのが、遺伝的要因です。

家族に双極性障害の方がいれば、その子どもが発症する確率は、8から10倍とされています。

また双子の研究から双極性Ⅰ型障害という躁症状が激しく出るタイプは特に遺伝的要因が大きいことが明らかになっています。

脳の神経伝達物質の増加


その他の原因として挙げられているのが、脳の神経伝達物質によるものです。

うつ状態になった場合は、神経伝達物質が減少し、躁状態の場合は逆に増加しているという説があります。

心理的な問題


さらに遺伝的、神経伝達物質に加え、性格的な問題も双極性障害を発症させる引き金となってしまっていることもあります。

他にも心理的な問題が原因となってしまっていることも多々あります。

出産や転居、身内の不幸などさまざまな原因もありますが、慣れている周りを取り囲む状況、または秩序の変化などで精神状態が不安定になり、ストレスを貯めこんだり爆発したりさせてしまうことがあります。

本人はあまり気付かないため、躁状態の際に少しでも不安なことがあればかかりつけの医師へ相談して下さい。

特に著しい躁状態の時はご家族と一緒の受診が望ましいです。

双極性障害(躁うつ病)の予防・治療法

双極性障害の予防法


双極性障害の予防として挙げられるのは、日常生活でのストレスをを出来る限り上手に発散することです。

また、イライラしたり、気分が落ち込む、テンションが上がってしまうのを自制するように心がけてください。

それでも続いててしまう場合は早めに精神科を受診したほうがいいかもしれません。気分の波を抑える薬で症状をコントロールします。

さらにストレスに強い体作りとして、日常から規則正しい生活を送る、睡眠はたっぷりとる、栄養バランスの整った食事をとるなどの心がけが重要です。

万が一躁うつ病が発症しそうになっても、日常生活でより素晴らしい生活を心がけていくと発症リスクを下げる可能性があります。

双極性障害の治療法


気分安定薬といわれる抗てんかん薬の一部や抗精神病薬の一部が主に用いられます。

うつ状態の強いときで甲状腺ホルモンの値が下がっているときは甲状腺ホルモンの補充が有効なこともあります。

自己の体のバランスを整えていくことで、心身共に強くなり、双極性障害の症状に向き合って行動することが出来ます。