肋骨骨折の症状

肋骨は胸部にあり、肋骨を折ると痛みを感じるようになります。例えば、上半身をひねる、ぶつけたところなど痛めた部分を圧迫する、などをすると、痛みを感じます。また、打撲したところが内出血を起こしたり、腫れたりする場合もあります。
  
そのほか、肺などの呼吸器が近くにあるため、呼吸をしたときに痛み、違和感や倦怠感がある、くしゃみやせきをすると胸が痛むというような症状もあります。転んだりぶつけたりといった心当たりがあったり、以上のような症状が見られた場合には、肋骨骨折を疑って早期に医師の診察を受けたほうがよいでしょう。

肋骨骨折の原因

肋骨骨折の原因ですが、まず他の部位の骨折と同様に、外力が肋骨に作用し、その力で折れるというものがあります。交通事故などのほか、スポーツなどの際に接触プレーでぶつかったりした場合にも起こります。この場合は力が加わったその場所が折れます。
  
もう1つは前後左右の二方向から肋骨が圧迫されたときに、肋骨が強くたわみ、その力に耐えきれずに折れる、というものがあります。この場合は力が加わったところから離れた部分が折れます。また、激しい咳やくしゃみ、ゴルフのスイングなどのように、身体をねじった時に力がかかり、折れる場合もあります。

肋骨骨折の治療法

肋骨骨折に限りませんが、特に肋骨は骨が薄く、折れやすいと言われます。スポーツでねじるような動作を繰り返すと疲労骨折を起こしやすくなるので、オーバーワークにならないように気をつける必要があります。
  
同様に、強い咳が長く続くような状況も、疲労骨折を起こしやすくします。また、骨そのものがもろいと骨折しやすくなります。特に骨粗しょう症の人はちょっとした咳やくしゃみでも折れることがあります。カルシウムやビタミンDなどをしっかり取り、適度な運動をすることで、骨を強くしておくことが大切です。