カポジ水痘様発疹症の症状

カポジ水痘様発疹症の症状は、顔面や首部分を中心に体幹に小水痘が多発します。そしてそれが痒みや痛みをともなって広範囲に拡大していきます。またカポジ水痘様発疹症はアトピー性皮膚炎の合併症として引き起こされる場合が多いです。
  
カポジ水痘様発疹症の検査方法としては、問診や視診、ツァンク試験検査、血液検査やウイルス抗体などで検出することができます。ツァンク試験検査とはギムザ染色を行ってウイルス性巨細胞を検出する検査です。
  
また治療方法としては、抗ウイルス薬を服用して単純ヘルペスウイルスの増加を抑えます。またステロイド外用薬は控えることも治療の一つとなっています。重症の場合は入院する必要もあります。

カポジ水痘様発疹症の原因

カポジ水痘様発疹症の原因は、ステロイドの長期使用による免疫低下や免疫抑制外用剤であるプロトピック軟膏の長期使用、疲労やストレス、不眠や栄養不足等による免疫異常やアトピー性皮膚炎などの皮膚病による表皮のバリア機能が低下して起こるのが原因といわれています。
コンディションのよくない皮膚に単純ヘルペスウイルスの感染・増殖・拡大が悪化し重症化してしまいます。また再発することもあり、通常ではHSVー1型の初感染によって発症する場合が多いのですが、再発の場合は、HSVー2型やコクサッキーウイルスによる感染でも起こることがあります。

カポジ水痘様発疹症の治療法

カポジ水痘様発疹症の予防方法としては、アトピー性皮膚炎のスキンケアと共通しているものがあります。
  
まず予防法の一つとしては、皮膚を清潔に保つことです。皮膚を清潔にする方法は、無添加の石鹸でやさしく洗います。無添加の石鹸はたくさん泡立てることがポイントです。清潔に保つことで皮膚炎の原因となっているアレルゲンや細菌、ウイルスなどを抑制することができるのです。
  
そして肌を清潔に保った後は、必ず保湿することが重要です。保湿することにより表皮のバリア機能を保つことができるからです。保湿する場合には、肌に負担の少ないワセリンなどの油分が適切です。
  
他の予防方法としては、疲れやストレスをため込まないことがポイントです。

治療法としては、抗ウイルス薬の内服や外用、細菌感染が合併している場合は抗生剤を使用します。