胃ポリープの症状

胃ポリープはほとんどは自覚症状がありませんが、まれに上腹部の不快感や痛み、吐き気などを伴うこともあります。
胃ポリープには、「腺腫性ポリープ」、「過形成性ポリープ」、「胃底腺ポリープ」があります。
腺腫性ポリープは通常、2cm以下の褐色または灰白色調の扁平隆起病変です。2cm以上のものはガン化することがあります。
過形成性ポリープはまれにガン化することもありますが、経過観察で問題ありません。出血やびらんを伴い貧血の原因になることもあります。
胃底腺ポリープは胃の上側にできやすいポリープで、色は周辺粘膜と同じです。数ミリ程度のものが数個単位で発生し、増えたり減ったりしますが、経過観察も必要ありません。

胃ポリープの原因

胃ポリープの原因は種類によって異なります。ピロリ菌に感染すると「胃底腺ポリープ」はなくなり、「腺腫性ポリープ」、「過形成性ポリープ」ができてくることがあることより、ピロリ菌との関連が示唆されていますが、「胃底腺ポリープ」は女性ホルモンとの関係も考えられています。

胃ポリープの治療法

ピロリ菌感染が疑われる時は除菌治療を受けることが「腺腫性ポリープ」、「過形成性ポリープ」の予防法となりますが、ポリープが大きい場合は内視鏡で切除する方が手っ取り早いです。
胃炎がある場合は胃炎を治すことも胃ポリープの予防につながりますので、普段から食生活や生活習慣に気をつけ、ストレスを溜めないようにし、規則正しい生活を心がけましょう。ストレス解消には適度な運動も効果的です。
食事時間に注意し、よく噛んでゆっくりと食べるようにしましょう。香辛料などの刺激物や強いアルコールを取り過ぎないようにし、胃に負担がかからないようにすることが大切です。