声帯結節とは
声帯結節は両側声帯にできる小さな隆起です。声を出すときには2本の声帯がこすれて摩擦をおこしているのですが、それが過度におきている場合におきます。声を酷使する歌手やアナウンサーなどに起きやすい病気です。
声帯結節の症状
声帯結節の症状は、のどがガラガラになる、声が出せない、または声がかれた状態になるということがほとんどです。声を出すだけで疲れてしまったり、声を出した際にのどに違和感があることもあります。声帯結節の症状が軽い場合、大きな声を出さないなど喉を安静にすることで、自然に3~4か月程度で治癒することが多いです。しかし、安静につとめても治りにくい場合は手術を行う必要がことがあります。
このような症状が自覚される場合、基本的に耳鼻咽喉科専門医の診療を受けるのがよいでしょう。
声帯結節の原因
声帯結節は、無理な音域の声を出したり、乱暴に声をはりあげたりするなど、声帯を酷使することが原因です。これは、のどにある2本の声帯が通常よりも激しくこすれて炎症を伴った結節ができるためです。その他、風邪やアルコール類の大量摂取、喫煙など喉への刺激で引き起こされる場合もあります。そのため、声帯を使って仕事をするプロの司会者や学校の先生、歌手や俳優などの職業の方に多くみられます。さらに、抵抗力が弱く風邪にかかりやすい子供にも声帯結節がみられることがあります。
声帯結節の治療法
声帯結節の予防方法として効果的であると考えられているのは、喉を過度に使わないようにすること、発声法を矯正することです。まず、根本的には声を使いすぎることによってこの病気は発生するので、のどに疲労、負担を感じたら喉を過度に使うことを控えることです。また、発声法が悪いことで声帯に過度な負担がかかっていて結節ができることもあるので、正しい発声法を身につけてのどに負担がかからないようにすることが声帯結節の予防としては最適です。
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