水疱性類天疱瘡とは
水疱性類天疱瘡は自己免疫性の皮膚疾患です。皮膚にかゆみを伴う紅斑と緊満性の水疱、びらんが表れます。主にステロイドを中心とした治療を行います。
水疱性類天疱瘡の症状
水疱性類天疱瘡は、皮膚に赤みが表れ、その赤みの中に水疱が表れます。見た目としては、皮膚に赤い水ぶくれができたような状態です。症状は身体のあらゆるところに出る可能性があり、広範囲に渡って出ることが多いので、大きな火傷を負ったように見えることもあります。全身の皮膚に出ることがほとんどで、口の中などの粘膜にでる可能性は低いとされています。痒みを伴い、水疱が小さい場合には湿疹のように見えることもあります。最初は少量の水疱ができ、日に日に水疱の数が増加して範囲が広がっていきます。
水疱性類天疱瘡の原因
水疱性類天疱瘡の原因は、自己免疫疾患です。血液の中に存在する、免疫グロブリンが自らの皮膚を攻撃してしまうことで、水ぶくれの症状がでてしまいます。免疫グロブリンは通常、自らの身体を守るために、ウイルスなどの敵を撃退する役割を果たしています。しかし、水疱性類天疱瘡の患者さんの場合には、異常に働いてしまうのです。具体的には、ヘミデスモソームという物質含まれているBP230とBP180に対する抗体ができてしまうことにより、発症します。高齢者に多い病気なので、近年の急激な高齢化に伴い、患者さんは増加傾向にあります。
水疱性類天疱瘡の治療法
水疱性類天疱瘡は、副腎皮質ステロイドホルモンの薬を飲むことが基本的な治療法です。しかし、副作用の心配があるので、副作用を防ぐための薬も同時に飲まなければならないケースも多々あります。悪化を予防するためにと、絆創膏などを安易に貼ることは避けなければなりません。水疱を潰さないようにするためには、大きめのガーゼを使用し、ネットで固定をします。また、ゆったりとした服を選び、水疱と服の摩擦を減らすことも大切です。
- このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
- 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
「水疱性類天疱瘡」に関するQ&A一覧
- 相談者:40歳/女性
- 相談日:2016年04月24日
さきほど気が付いたのですが、10歳の娘のお腹にブツブツが出来てしまっています。熱...
- 相談者:34歳/女性
- 相談日:2015年04月21日
4歳の上の子が水ぼうそうになりました。 下の子はまだ3ヶ月なので水ぼうそう予防...
- 相談者:27歳/女性
- 相談日:2014年09月24日
ここ数年くらい、足の裏に水疱みたいなのが出来ては皮がめくれるようなことが繰り返さ...
- 相談者:32歳/男性
- 相談日:2014年09月02日
両足の裏に、赤い水疱のようなものが何ヶ所か出来ています。これは放っておいてもよい...
- 医師 の回答
- その水疱はいつごろからありますか? 長い間変化がない...