腎がん/腎細胞がんの症状

腎がん/腎細胞がんは多く成人に発生する腎臓のおガンです。小児に多く発生する腎がんはウィルムス腫瘍と呼ばれています。腎細胞ガンは腎臓が体の表面から深くにあるため初期においては症状がありません。定期検診や他の病気を精密検査する上で偶然発見されることは稀です。多くは自覚症状がないまま腫瘍が大きくなり発見されます。

また腎がんが他の臓器へ転移したものが先に発見され、腎がんが後から見つかることもあります。腎がん/腎細胞ガンで起きる症状としては
・食欲不振、体重減少
・貧血
・発熱
・高血圧
・高カルシウム血症
・赤血球増多症
などがあげられますが、いずれもガンが進行してから出現する症状です。

腎がん/腎細胞がんの原因

腎がん/腎細胞がんを引き起こす原因としては肥満と喫煙があります。肥満の人の発症リスクは肥満でない人の4倍といわれ、高血圧も発症のリスクは2倍とされています。この他薬剤のフェネセチンを含む鎮痛剤もリスクの候補としてあげられるようになり、現在、使用制限が設けられています。

アスベストやカドミニウムに触れる環境にある人も発症のリスクが高いとされています。家系の遺伝的なものも腎がん発生のリスクが高いとされています。これは常染色体優性遺伝による疾患をもつ患者がいる血縁者は発症の割合が高いことから予測されるものです。年齢的には40歳代から徐々に発生数が増え、60歳代・70歳代に多くみられます。

腎がん/腎細胞がんの治療法

腎がん/腎細胞がんの予防には禁煙と減量が重要です。喫煙と肥満は腎がんの発生しやすいリスクとして確立されています。喫煙者は禁煙を、肥満の人は減量することが、腎がんの予防策としてまず挙げられます。腎がんは他のガンと同様に早期に発見されることで根治の確立が高まります。

しかし腎がんは自覚症状がないため他の組織へ転移していることも少なくありません。定期的な健康診断などで尿検査や腹部の超音波検査を受け早期診断を受けることも重要です。
治療は腎ガンの状態により決められていきますが、手術療法(腎臓摘出)、腎動脈閉塞術、放射線治療、化学療法があります。