涙が出るのに、ドライアイ?

変化に気づいた時期は4~5年前。自転車で走っていたら、前が見えないくらい涙が出て来て止まらない。「何か変、目の病気かな?」と、思いながらも、涙が出るだけだから・・と、しばらく放っておきました。 相変わらず、涙をぬぐいつつ生活していたのですが、これってドライアイでは?と思いあたるきっかけになったのが、ちょうどその時期にあったテレビのドライアイ特集でした。チェック項目10個のうち5個も当てはまったからです。たとえばパソコンを長時間見る、夕方になると目がかすむ、目が乾いた感じがするなど。チェックが3個以上あれば立派な?ドライアイだと言っていました。 とはいえ、これくらいで眼科に行くこともないか、と思い、ちょうど夏にさしかかる時期だったため、多少は症状も軽くなって、ますます眼科には足が向きませんでした。 そして冬になり、本格的なドライアイの時期到来!朝、目覚めると目がバリバリに乾燥しています。今度は涙が全く出て来ない。ちょっと怖くなって、とうとう病院へ行きました。先生は、軽いドライアイだとおっしゃいました。「年齢のせいもあるしね」と、言われてがっくりしたものです。涙がぼろぼろ出るのは、目の老化のせいだそうで、ドライアイになった時期と目の衰えがリンクしていたようで、気づくのが遅くなったみたいです。

乾燥の時期はドライアイに注意

友人はドライアイで悩んでいて、特に冬場の乾燥しやすい時期は辛いといいます。目が充血したり、乾燥感が気になり目薬を手放せないようです。友人は仕事柄よくパソコンを使うので、夕方には視界がぼやけたり、目が痛くなるといった症状もありました。一晩寝て、目の疲れが取れればまだ良いのですが、長時間パソコンに向かった日は翌日も疲労感が取れないといいます。 少しでもドライアイを改善させたいということで、友人は眼科を受診してヒアルロン酸入りの点眼薬を処方してもらったそうです。ヒアルロン酸は水分を捕まえるという特徴を持つので、涙が安定して保たれ、目が潤った状態が長時間続くのでとても楽になったと話していました。 また、目の周りを温めるのも効果があったようです。蒸しタオルを乗せてじんわりと温めると血行が良くなってドライアイの症状が和らぎ、さらにリラックス効果もあるので帰宅後は必ず行うようにしたと言っていました。 これらの努力を開始してからは、乾燥の時期でもドライアイの症状が現れにくくなったといいます。部屋を加湿したり、適切な目薬を使用するといった簡単なことでもドライアイの改善にかなり効果があるので、これからも続けていくそうです。

ドライアイに悩まされる季節

ドライアイとは涙の分泌量が減ったり、涙の質が低下することによって目の表面を潤す力が弱くなっている状態を指すのですが、主にドライアイに悩まされる時期は二つあります。 一つ目の時期は秋から冬にかけての外気が乾燥する時期です。空気の乾燥により、目の表面から涙液が蒸発しやすくなり、瞳が乾くことによって傷がつく、違和感、瞳がゴロゴロする、目が疲れる、目やになどのドライアイによる不快症状が起こります。 しかし乾燥の時期は冬だけではありません。二つ目の時期は夏です。夏場の暑い季節な冷房をかけることが多くなり、冷房で湿度が下がり、部屋が乾燥することにより、冬場と同じようにドライアイになりやすくなります。 このような時期、ドライアイによる目の乾燥対策として部屋に加湿器を置くなどして室内の湿度を一定に保つようにすること、また冬場の外出などの際、外気により乾燥してしまう場合などは、ドライアイ専用の目薬も売っているので、自分にあったものを選び活用することが対策として良いと思われます。 ドライアイも重度の症状の場合は視力が低下し、目のごろつきだけでなく眼痛がある場合もあり、日常生活の大きな支障をきたす場合もありますので、早めの対策が必要です。