思いもよらなかった開頭手術

友人から、以前経験した開頭手術の事を教えてもらいました。日頃から頭痛持ちだった友人は、その日起こった頭痛もいつもの事だと、さほど気にしていなかったと言います。 その日は朝から鈍い頭痛があったけれど、痛み止めを飲むかどうか迷う程度で、そのまま仕事に出かけたそうです。 普通に仕事をこなして、昼休みにビルのベンチに腰掛けていた時、異様な眠気が襲ってきたと言うのです。その後の事は記憶に無く、全てその場所に居合わせた人が後で教えてくれた話だそうです。意識を失った友人は横に倒れ、軽く痙攣を起こしているように見え、すぐにそばにいた人が救急車を呼んだらしいです。駆け付けた救急隊員の呼びかけに返事をした事は、かろうじて覚えているが頭がぼんやりしていたと言います。 病院へ運ばれた時には意識がはっきり戻り、精密検査をした結果、こめかみの辺りに随膜腫があるという事がわかったそうです。 緊急を要するものではないけれど、今は小さな腫瘍でも徐々に大きくなっていくので開頭手術を薦める、と言われたらしくショックだったと言っていました。 どうせいつかは手術しなければいけないのならと、一大決意をして受けた手術は成功し、その後は順調に快方へ向かったそうです。友人は頭痛は軽くても甘くみてはいけないと、しみじみ言っていました。

頭痛の悪化で手術治療

車で事故を起こしてしまってから頭痛がおこるようになりました。 事故の後の検査では軽いムチ打ちの診断がでたのですがその後整骨院に通い、痛みもなかった事から完治したと考えていました。 ところが数年後に激しい頭痛に悩むようになりました。レントゲンも撮りましたが原因がわからず頭痛から目が見えにくくなったりなど症状はどんどん悪化していきました。 そこで整形外科の医師に大学病院を紹介してもらいCTなどの精密検査を受けました。すると首の根元にある神経の塊のあたりを首の骨の変形から圧迫してしまっていることが判明しました。それが原因で首の神経が敏感になり頭痛を引き起こしているというのです。 また、このままにしておくと更に悪化する可能性が高い事から首の圧迫を取り除く手術をすることになったのです。 今まで手術の経験がなかった事からとても不安でしたがこのまま頭痛が続くことは耐えがたいと思ったので手術を受けることにしました。神経の周りに金具を入れ圧迫を取り除くための手術で不安でしたが何度も担当医師に説明してもらう事で段々不安は消えて行きました。無事手術も終わりしばらくは動けませんでしたがきちんと対処出来、頭痛も無くなったので良かったなと思っています。

手術を必要とする頭痛

頭痛には大きく分けて二通りあります。一次性と二次性ですが、一次性はよくある痛みで大部分は命に関わらないものです。病気で起きる痛みではないのでこわいものではありません。しかし二次性のものは脳などの病気に起因するもので、放っておくと命に関わります。よく知られているのはくも膜下出血です。この病気の症状は今までに経験したことのない激しい痛みが突然起こります。しかし中には頭痛が激しくない場合もあるので、注意が必要です。たとえ痛みを伴わなくても、ガーンと衝撃を感じたり、気が遠くなる感じやめまいなどが突然起きるのが特徴なので、すぐに脳外科専門医の受診が必要です。そのほかの二次性頭痛には、脳腫瘍によるもの、髄膜炎に起因するものなどがあります。 突然の激しい頭痛が起きて身動きも出来ない場合はすぐに救急車を要請する必要があります。 二次性の頭痛、とくにくも膜下出血の場合はすぐに手術が必要になるかもしれません。開頭手術はクリッピング、トラッピング、コーティングの3種類がありますが、よく行われるのがクリッピング手術です。 くも膜下出血を予防するためには、高血圧を改善しなければなりません。高血圧は動脈瘤を発生させる原因となるからです。