肥満体型を放置した末路

31歳の時、中堅社員として責任役を任される中で、食が加速し、体型が肥満傾向にありました。 日中に眠気を感じる事や寝不足の様に頭が痛い事が度々ある内に、朝起きると、こめかみ付近を中心に頭が痛い事や喉がガラガラに渇れて痛い事、長時間力んだ様に肩や首が凝って、痛い事が連日起きるようになりました。 当時付き合っていた彼女が就寝中にいびきが急に止まって苦しそうな僕を心配し、起こした時に、初めて、原因不明だと思っていた出来事の原因が睡眠時無呼吸症候群である事に気づきました。後日、睡眠障害専門の医院を受診し、問診を受けた所、睡眠時無呼吸症候群の可能性が極めて高く、精密検査のために病院に1泊し、寝ている間に様々な項目の検査が行われました。その結果、虚血性心疾患等の重篤な病状は確認されませんでしたが、若干の不整脈があり、肥満を原因とする睡眠時無呼吸症候群を発症している事が判明しました。 肥満体型にあるものの、会社の健診では、問題がなく、余り気にしていませんでしたが、睡眠時無呼吸症候群と診断され、懸命にダイエットに取り組むようになりました。運動と食事に注意して生活する内に、体重は緩やかに減少し、睡眠時無呼吸症候群は起こらなくなり、眠気や多様な部位を痛いと感じる事はなくなり、日常生活に平穏が再び訪れました。

睡眠時無呼吸症候群による頭痛

父が、睡眠時無呼吸症候群と診断されました。以前から眠りが浅く、何度も目が覚める上、朝になると頭が痛いという状態が続いていたようです。しかし、決め手となったのは、一緒に寝ている母でした。いびきが何だか変だなと感じたそうです。激しくいびきをかいたかと思うと、急に止まり、また激しくいびきをかく。さらに、寝ているのに、いきなりむせるようなこともあったようです。本人はほとんど自覚がなく、ただ寝た気がしないことと、頭がズキズキ痛いことだけが、少し気になっていたようです。 しかし、疲労感と集中力が続かず、仕事でミスを繰り返すようになり、とうとう病院に行く決心をしたそうです。そこで、診断されたのが睡眠時無呼吸症候群だったのです。 父母とも驚いてはいましたが、原因がはっきりしたことにはホッとしたようです。それに、睡眠時無呼吸症候群は放っておくと、高血圧や心臓病、脳卒中、糖尿病などを引き起こすといわれ、真剣に治療する気にもなったみたいです。 診断されて以来、生活習慣病も気になるようになったみたいで、たばこやお酒を控え、ダイエットにも励むなどしているようです。母は、父がずいぶんと健康的な生活を送るようになったと言っていました。

その頭痛の原因は睡眠にあり!?

現代社会において、頭痛という症状は珍しいものではなく、その原因もストレスや血行障害など多岐に渡ります。中でも、朝起きたとき頭がズキズキと痛い場合は、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。 睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が一時的に停止することによる様々な症状のことを指します。この呼吸停止時には体内の酸素不足を解消しようとして心拍数が上昇し、身体に大きな負担となります。 このとき脳へ行く血液の量も多くなるので、脳は睡眠中にもかかわらず断続的な覚醒状態となり、満足な休息が取れなくなっています。結果として、十分な睡眠時間が確保できたにもかかわらず、脳は寝不足の状態となり、日中に強い眠気、頭が痛いなどの症状を引き起こします。他に見られる自覚症状としては、起きた時口がカラカラに乾いていたり寝汗をかいている、朝気持よく起きられない、集中力が続かない、全身の倦怠感などが挙げられます。 睡眠時無呼吸症候群は症状が自覚しづらく、「気のせい」または「疲れているだけ」だと判断しがちです。慢性的な眠気や頭痛に悩まされている場合、パートナーに寝ている自分を見張ってもらうなどして、睡眠中に呼吸が停止していないかを確認するとよいでしょう。

朝の頭痛は睡眠のせい?

睡眠時無呼吸症候群では、派手ないびきをかくことが一般的に有名です。本人には自覚症状がなくても、一緒に寝ている配偶者の苦情などによって、睡眠時無呼吸症候群だと発覚することはよくあります。また、睡眠の質が悪くて眠りが浅いために、日中とても眠くなったり、ひどい疲れを感じるなどで異常を感じる人もいます。 それ以外にも、朝目覚めた際に頭が痛い症状が出ることがあります。それは、睡眠中に何度となく呼吸が途切れるのが原因。その結果、血液中の酸素濃度が下がり、脳にうまく酸素を送り込むことができなくなるのです。それが、頭痛を引き起こすといわれています。 また、睡眠時無呼吸症候群を長期にわたって放置しておくと、低酸素血症が起きることがあります。低酸素血症になると、不整脈や心不全、高血圧などになりやすいので注意が必要です。さらに、常に疲労を感じているために、神経が過敏になったり、鬱状態になるなど精神系の問題が生じることもあります。よくわからない不調の原因が、実は睡眠時無呼吸症候群だったということもあります。 起床時に頭が痛いという場合には、一度、睡眠時無呼吸症候群を含めた精密検査を受けるようにしたほうがよいかもしれません。