CPAPとダイエットで健康に

若い時にはよほど疲れているときか、飲んだときにいびきをかくことがあったかもしれないのですが、結婚をして数年してから妻にいびきをかいていることがよくあると言われるようになってきました。年をとるといびきをかくのは当たり前なんだろうと思って、あまり気にしていませんでした。 ところが、妻がテレビの健康番組で睡眠時無呼吸症候群について見たということで心配になったそうです。その日の夜に早速、私が睡眠時無呼吸症候群ではないかと、寝ている様子を見てくれました。するとやはり呼吸が止まっている時間があったそうです。これはたいへんだということで病院に行くと、お医者さんが睡眠時無呼吸症候群かどうかの検査をしてくれました。検査のための手首と指に機械をとりつけて、寝ている間について調べました。やはり睡眠時無呼吸症候群だということが診断され、CPAPという寝ている間に呼吸を強制的に正しくさせる機械をつけて寝ると言う方法を選択しました。それと同時に体重を落とすための食事制限と運動を始めました。 すると、肥ったために気道が狭くなっていたことが、痩せることで解消されて、睡眠時無呼吸症候群も完治することができました。 機械だけでは難しいかもしれませんが、努力次第で完治も可能です。

睡眠時無呼吸症候群の完治に万歳

母に聞いた話ですが、少し前に親戚に睡眠時無呼吸症候群に悩まされた人がいたそうです。 つい最近会った時には全くそんな素振りを見せなかったので意外でしたが、今では完治しているという事で、どうやって完治させたのかを母に聞いてみる事にしました。 母によると、その親戚はまず自身の体重を落として適正体重に近づける事から始めたそうです。睡眠時無呼吸症候群のほとんどは肥満によって気道が寝ている間にふさがってしまう事が原因なので、まずは食事制限や運動量を増やす事で健康的な体重にしていったそうです。もちろんいきなり体重を一気に落とす事はできませんから、周囲のサポートを受けながら時間をかけてじっくり確実に痩せていったそうです。 さらに、同時に口呼吸を鼻呼吸に切り替える努力もしたらしいのですが、これは癖になってしまっていて直すのがかなり難しかったようで、一番大変だったようです。それから、アルコールを寝る前に飲む事もやめ、最終的には禁酒に成功したようです。 結果的に睡眠時無呼吸症候群を完治させる事ができただけではなく、健康的な生活習慣を身に付ける事や適正体重を達成する事ができ、一石二鳥だったようで、母もびっくりしたと言っていました。

適切な治療で完治も可能

睡眠時無呼吸症候群の原因には、大きく二つが挙げられます。 一つは、睡眠中に空気の通り道である上気道が狭くなってしまうこと、二つ目は、睡眠中に呼吸中枢の異常が生じることです。多くの場合は、一つ目の原因に当たります。 ほとんどの場合、睡眠時無呼吸症候群の完治のための治療には、長期間の時間が必要になります。 治療には、症状を緩和させるもの(対症療法)と、根本的に睡眠時無呼吸症候群の原因を取り除くもの(根治療法)があります。代表的な対症療法としては、CPAP療法やマウスピース療法があります。根治療法では、気道を塞ぐ原因となっている部位を取り除いてしまうので早期の完治は可能ですが、いずれにせよ、個々の患者さんの重症度や原因などに合わせて、最適な治療法が選択されます。 また、上記の治療方法に加えて、生活習慣の改善が完治への道に必要不可欠になります。肥満気味の方は、首や喉の周りの脂肪が、気道を狭くしてしまう危険性があるので体重の減量も必要となります。また、鼻づまりや諸鼻症状で鼻呼吸が困難な場合は、鼻症状に対する治療から始める必要があります。 まずは、治療を始める前にしっかりと症状の重症度を理解し、医療機関の医師と治療方法について相談することがとても大切です。

睡眠時無呼吸症候群は対症療法

睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣の乱れから起こっていることがしばしばあります。 大半の人は、社会人になり業務の忙しさから生じる運動不足は慢性的になりやすいと言われています。 会社からの帰宅時間が遅い理由から夕食時間のずれも起こっています。 翌朝の、早い出勤なども含めて改善しにくい生活になっている方も多いのではないでしょうか。 睡眠時無呼吸症候群は、主に、体重増加に関係する閉塞型無呼吸症候群が分類の中では目立っています。睡眠時無呼吸症候群の完治を考えたとしても、背景にある生活習慣を少しでも改善させる工夫ができなければ難しいとも言われています。閉塞型睡眠時無呼吸症候群を未治療で放置することにより心疾患やその他の臓器不全や血栓症へと関わる症例も報告されていますし、中枢型睡眠時無呼吸症候群の移行もあります。CPAPなどの機器を使用することでその時の状態は良好にはなりますが、完治していることにはなりません。就寝中の呼吸状態を健康な方と同じレベルに維持しているにすぎないと言われています。睡眠時無呼吸症候群だけでなく、生活習慣にかかわる大半の病気に関しては生活状況を一から見直し改善していく努力や工夫が必要なのではないかと言われています。