多汗症で皮膚が赤い友人
とても恥ずかしい汗
中学の時から手のひらに大量に汗をかくことがありました。
はじめは洗ったり拭いたりすることで何とかしていましたが何度もそうすることで手のひらが赤い事が多くなってしまいました。
この症状で一番困ったのはテストの時でした。手のひらの汗のせいで答案用紙を汚してしまったりしたからです。また友人と何か渡しあう時にもこの汗のせいでプリントや物が濡れていないかいつも不安で悩む日々が続きました。部活ではバスケット部に所属していたのでボールにこの汗が沢山付いてしまう事も気になりました。
仕方なく母に相談し、皮膚科を受診した時に手のひらを見た医師が、あれ、ずいぶん赤いね。と言いました。診断結果は多汗症とのことでした。おそらく気にして無意識に何度も拭いてしまっているので赤いのだろうと思いました。
治療としては手のひらに塗る薬が処方されました。塗った直後にすぐに手のひらがサラッとするわけではありませんでしたが以前のように汗が噴き出してぐしょぐしょになる事は少なくなっていきました。
多汗症と診断されてはじめはとても恥ずかしかったのですが、きちんと病院に行き治療した事で気にならなくなったので本当に良かったと思いました。また、部活や友人との関わりにも積極的になれるようになりました。
多汗症で皮膚が赤い友人
多汗症の友人がいます。
最初は、多汗症と言う病気を知らなかったので、よく汗をかく人だなと思っていたのですが、仲良くなってから、彼女から汗っかきではなくて病気であることを教えてもらいました。汗をかくだけなら大したことないと言われてしまうそうですが、紙を持つとふにゃふにゃになって破れてしまったり、いろいろ日常生活で困ることが多いそうです。彼女は、手に汗をかくので、人と手をつなぐことに抵抗があると言っていました。
おまけに、汗をかいた部分の皮膚がかぶれて、赤い状態になってしまうそうです。皮膚が赤いと、別の皮膚病のように見えてしまって、かえって心配されてしまうそうです。
彼女は、多汗症をどうにかしようと、病院を受診したそうです。手術もすることができる病気らしいのですが、いきなり手術するのは怖かったので、まずは薬を塗ることにしたそうです。薬は毎日塗ると、少しずつ効果が出るそうです。朝の忙しい時間に薬を塗らなければいけないのは大変ですが、汗を止めることができるならと、継続して塗り続けたそうです。お蔭で、今では、大分汗の量が減ってきたと喜んでいました。汗が減ったので、皮膚の赤い状態も改善されたそうで、本当によかったです。
二つのタイプの多汗症について
多汗症とは、普通の人より汗をかきやすい状態が一定期間続いていることが特徴です。俗にいう、汗っかきのことです。大きく分けると、全身性多汗症と局部性多汗症二種類に分類されます。
全身性の多汗症は、その名の通り、全身にわたって大量の汗をかくことで引き起こされます。気温が上昇や運動、炎天下や密閉された空間で重労働を続けたことなどが原因として考えてられます。運動したときや暑いときには、正常な人でも汗をかいて当たり前ですが、全身性多汗症の患者は、尋常ではないほど大量の汗をかくため、傍から見るとすぐにわかるといいます。
また、環境的な要因のほか、遺伝的な原因や肥満によって全身性多汗症となることもあります。また、バセドー病や関節リウマチなどが原因となっていることもあるため、単なる汗っかきと簡単に片付けずに、医師の診断を受けたほうがよいでしょう。
局所性多汗症は、主に精神的なストレスが原因で、手のひらや額、鼻の先などに汗をかくことです。精神的な緊張状態が続くと、顔や鼻が赤い、手汗がすごいという人は、この病気である可能性があります。いつも緊張して顔が赤い、そしてそのときにだけ汗が凄いというときは、内科や心療内科で一度検診を受けたほうがよいでしょう。
多汗症と赤い水泡
多汗症は、大きく分けて全身性と局所性に分けることができます。
夏の暑いときには誰でも汗をかくますが、多汗症の場合は、通常と明らかに違う量の汗が出ます。全身性では文字通りに全身から、局所性は脇の下や、手のひら、足の裏などの限られた場所に汗をかきます。手の場合であれば、汗で書類が濡れて破れてしまうほどの汗が出ます。手のひらと足の裏など複数の部位から出ることもあります。
多汗症は、内臓疾患ではなく、汗を多くかくという症状だけが出る病気です。痛みはなく、薬や手術で症状を抑えることもできます。
しかし、汗をかくということで、赤い水泡ができてしまうことがあります。この水泡はかゆみを伴うことが多く、かいてしまって細菌感染を起こしてしまうことがあります。一般的に赤い水泡のことを、あせもと言います。あせもは夏に子供にできるものだと思われがちですが、多汗症の場合は一年を通して汗をかくために、なりやすい傾向があります。
通気性のよい素材の服を着用し、汗はすぐに拭くようにするとあせもは出来にくくなります。あまりにひどい場合は、病院で診察を受ける必要があります。塗り薬や手術など複数の治療法があり、自分に合った方法で汗を抑えることができるようになります。