ひょっとしてその汗は多汗症?

普段、私たちは運動をしたりすると汗をかきますが、これは体の熱を体外に放出しようて働く正常な体温調節機能が正常に働いているためです。 しかし、この多汗症では、体温調節に必要な通常の範囲を超えて、汗が異常に増加する疾患です。多汗症では、手や顔、腋の下、足などに、日常生活に支障をきたす程の発汗を認めます。緊張や不安などの精神的な原因による発汗ではなく、交感神経の機能が失調し引き起こされます。 多汗症の患者さんは、その症状によって仕事や勉強などに悪影響を及ぼしたり、対人関係に支障をきたすことがあるとされています。また、多汗症はごく最近注目を集め始めたばかりであるため、現在でも社会的な認知度それほど高くなく、自分が多汗症だと認識していない場合も多いと言われています。 多汗症は治療しなければ、自然に治るということはありません。治療方法としては、手術や、内服薬投与、外用薬塗布等の治療方法があります。これらの治療方法のなかで、完治する方法は手術だけだと言われています。この手術で胸部交感神経を遮断さることにより、手や顔面についてはほぼ100%完治すると言われています。腋の下の汗についても非常に効果があるとされています。

多汗症を完治したい人は

体温調整をするための体の機能が汗です。この汗は体温が上昇すると出て来ます。そして気化熱によって体温を下げるのです。通常は適度な量の汗が出てバランス良く体温を調整しますが、まれに皮膚が濡れてしまう程に出て来る場合があります。それが多汗症と呼ばれる状態なのです。 多汗症の原因は複数あります。気温が高い時にも汗が出て来ますが、これは温熱性発汗と呼ばれる物です。それから、人前に出て発表等をする時には緊張をして汗が出て来るのですが、これは精神性発汗と呼ばれる物です。唐辛子等の刺激の強い辛い物を食べた際にも汗が出て来るのですが、これは味覚性発汗などもあります。 さらに病気が原因になって出て来る続発性多汗症等もありますし、特に体調に問題が無いのに出て来るようなげ発性多汗症があります。一部だけで汗が出て来るのは限局性多汗症等がありますが、全身から汗が出て来る物もありそれが全身性多汗症と呼ばれています。 多汗症の完治を目指す場合には、外用薬を利用した治療や、注射や交感神経を遮断するような治療がありますがメリットもデメリット存在しています。完治を目指すのでしたら原因を理解してそれに合わせた治療法を選ぶ事が重要になるでしょう。