なかなか発見されづらく、女性に多い「線維筋痛症」という病気があるそうです。一体どのような病気なんでしょうか?
そして、そういった理解されづらい病気を持つ人がもつ「ヘルプマーク」といったステッカーがあります。

今回はそんな「線維筋痛症」について、医師に詳しく聞いてみました。

線維筋痛症はどんなもので、どんな症状があらわれますか?

線維筋痛症は、体のさまざまな部位が痛みます。痛みの強さ、部位は変化したり、温度や湿度など環境の影響を受けて変化します。
リウマチや膠原病と、呼ばれる免疫系の異常を伴う疾患が一緒に生じることもあります。

痛みは日常生活に支障を生じるほどであることが多いですが、一般的な検査ではこれといった異常が見つからず、診断に苦慮される病気です。

押すと痛みを感じる部位が何か所あるか、などで診断されますが、そもそもこの病気は、医師の間でも認知度が低く、病気が人口の何パーセントにあるのかなども、正確には分かっていません。

線維筋痛症の原因は何ですか?

原因や病気の本態は、まだ解明されていません

脳の中で痛みを伝える回路が異常をきたし、痛みが増幅して感じられているのではないかと考えられていますが、証明はされていません。

線維筋痛症とわかったら、どのような治療が行われますか?

特効薬的な薬はありませんが「プレガバリン」という薬が線維筋痛症に対する保険適応の承認を取得しています。

そのほか膠原病やリウマチに使われる薬や鎮痛剤、精神に働きかける薬を組み合わせて使うことがあります。副作用に注意し、効果を見ながら使います。

線維筋痛症は、妊娠・出産に影響はありますか?

線維筋痛症は中高年の女性に多いので、妊娠する年齢の女性には珍しいと思われますが、妊娠・授乳中の薬の使い方や、妊娠中・出産時・産後の様々な痛みにどう対応するかが問題となるでしょう。

線維筋痛症の担当医と、産婦人科医に連携してもらい、調整をすることが必要です。

線維筋痛症の人は「ヘルプマーク」という札をもっていると聞きました。どのようなものですか?

ヘルプマークは線維筋痛症に限らず、外から見えにくい病気や障害を持った方が、周囲に知らせることを目的に持たれるものです。ヘルプマークを持つ人は、義足や人工関節を使用していたり、外から見えにくい内臓の病気だったり、妊娠初期であるということが予想されます。



上記のように、ヘルプマークは赤い四角形の荷物札のようで、赤地に白い十字とハートが大きく描かれています。駅や行政機関で無料配布されています。

マークを見かけたら、公共交通機関内で席を譲ったり、困っている様子であれば声をかけたり、災害時は配慮したりと、思いやるのある行動をとりましょう。

最後に医師からアドバイス

線維筋痛症は、血液検査や画像検査では異常が見つからず、診断に至ることが難しい病気です。思い当たったら、まず情報を知り、専門医に相談しましょう。

あなたの周りにも、原因不明の痛みがあるのに周りの人や医師からも「気のせい」「過敏すぎ」で片づけられてしまい、つらい思いをしている人がいるかもしれません。

(監修:Doctors Me 医師)