新型コロナウイルスによる外出自粛や休校は、子どもたちに大きな影響をもたらしています。今回は、子どもたちの運動不足やストレス解消のための家庭でできる体を動かす遊びを紹介します。家族みんなで楽しく体を動かして、子どもの笑顔を増やしましょう。
目次
外出自粛が子どもに与える影響とは?
子どもは感受性が高く、普段の生活が変化し、命の危険がある感染症が拡大している状況下で不安を抱えるのも無理はありません。また、体をめいっぱい動かして遊びたい時期でもあり、外出が制限されることのストレスも大きいといえます。
そこで、家庭でできる体を動かす遊びを実践してみましょう。家族みんなで遊ぶことができるので、お子さんの運動不足やストレス解消だけでなく、親御さんの在宅ワークでの運動不足解消にもなります。
エクササイズその①家族で先生と生徒役!自分のダンスをみんなで踊ろう
ここは、お父さんお母さんも恥ずかしがらずぜひ一緒にやってみてください。
曲は、お子さんが好きなアニメの曲でも最近の流行り曲でも何でも構いません。家族全員が知っている曲だとノリやすくていいかもしれません。
家族の中で先生を決めて、踊りを教える
このエクササイズでは、家族の中で、教える先生と教わる生徒を順番に決めます。
4人家族を例に説明すると、
一人目の先生:お兄ちゃん
(生徒:お母さん、妹さん、お父さん)
二人目の先生:お母さん
(生徒:妹さん、お父さん、お兄ちゃん)
次は妹さん、最後はお父さんが先生…というようなイメージです。順番は好きなように決めてください。
先生以外の家族は生徒です。先生は自分の好きなように踊って、その振付けを他の生徒に教えてあげてください。
振付けはその場で自由に表現します。お子さんが好きなように、楽しい振付けをしてもらいましょう。
エクササイズその②ビー玉早掴み
まずビー玉と空き箱を用意します。
名前の通りですが、足の親指と人差し指で床に置いたビー玉を掴んで空き箱に移します。
制限時間は1分間です。誰が一番多く掴めるか家族でチャレンジしてみましょう。
姿勢の改善や転倒防止にも
このビー玉掴み、実はとても大事な動きのひとつです。
現代では裸足での生活が減ってきており、足の指がうまく動かせないお子さんが増えています。
足の指に力が入らないと体のバランスも崩れやすく、姿勢も悪くなってしまいがち。直立の姿勢「気をつけ」がきちんとできない、転びやすくなるなど生活の支障が出てくることも考えられます。
楽しみながらビー玉掴みをすることで、こういった日常トラブルを防ぐことにつながります。
子どもと楽しめるエクササイズの注意点は?
小さいお子さんがいる家庭ではビー玉の取り扱いに気をつけましょう。また、踊る際にはリビングなどである程度スペースを確保し、ぶつかったり物を倒したりしないよう確認してから行うようにしてください。
「教わる・教える」コミュニケーションを大事に
子どもは、学校や幼稚園、保育園で先生たちからさまざまなことを学びます。また、遊ぶときに友達同士で教え合うこともあるでしょう。
学校が休みになり、家族以外の人との交流が少ない今だからこそ、運動を通じて「人から教わる」そして「人に教える」というコミュニケーションを一緒に楽しめるといいと思います。
人から教わるよりも、人に何かを伝えるほうが難しいですよね。子どもたちも、人に教える→伝わる→嬉しい→モチベーションがあがる、のです。
子どもをたくさん褒めてあげよう
いつもいろいろなことを教えてくれるお母さんとお父さんに、自分が先生となって教える!…子どもにとってはワクワクしたり、恥ずかしかったりするかもしれません。
なので、あえて正解のない、フリーなダンスで自由に楽しく表現させてあげてください。
そしてお母さんとお父さんは、拍手したりハグしたりしてたくさん褒めてあげてください。お子さんが自信を持つことができるようになり、楽しく元気に過ごす原動力にもなるはずです。
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プロフィール
- 織居 さやか
- 専門は運動指導、介護予防運動指導、セルフケアコンディショニング。 フリーインストラクター、トレーナー、運動指導経験19年。現在は10代の娘二人の子育てをしながら、週20本近いグループレッスンとマンツーマンのパーソナルトレーニング指導や、地方でのスポーツイベントを行っている。