低血圧症の症状

急性低血圧症は、何らかの原因で急激に血圧が下がり、ショック状態や循環不全を起こします。危険な状態ですので、早急な対応が必要です。
慢性低血圧症は、普段から血圧が低い状態が続いている状態のことを言います。主な症状として、
・立ちくらみ
・めまい
・倦怠感
などが挙げられます。中には一時的に意識を失う人もいます。
また、立ち上がるときにだけ目の前が真っ暗になったり、めまいや動悸などの症状が出たりする人もいますが、これは起立性低血圧症とも呼ばれています。立ちくらみは立ち上がるときに脳に一時的に血流が減るのが原因なので必ずしも全員低血圧があるとは限りませんが。また、低血圧のみでほかに全く症状が出ない人もいます。慢性低血圧症はその症状の出方が、原因や人によってさまざまです。

低血圧症の原因

急性低血圧症の原因は、感染症、アナフィラキシーなどによるショックや心不全、薬物中毒、多量の出血などがあります。
慢性低血圧症の原因は、別な疾患によるものと、原因不明のものに分けられます。別な疾患の例としては、心臓の機能低下や、パーキンソン病や糖尿病などの自律神経障害、内分泌疾患、栄養失調などが挙げられます。病気自体が低血圧を引き起こすものもあれば、治療薬が引き起こしているものもあり、医師と相談をしながら対処していくことが必要です。また、食後や運動の後に一時的に血圧が下がることがあります。高齢者は寝たきりの場合なども低血圧症になることがあります。

低血圧症の治療法

低血圧症の予防には、栄養バランスのとれた食事をとるように心がけます。タンパク質やミネラル、水分をしっかり取るようにします。また、無理をしない範囲で適度な運動を行い、血液の循環を良くすることも大切です。また、一度血圧を測って低いから低血圧症というわけではありません。普段から血圧を測りおおよその自分の血圧を把握しておくといいでしょう。立ちくらみはゆっくり反動をつけずに起き上がることもいよいです。
また、低血圧症の背景に疾患が隠れている場合は、その治療をすることが大切です。気になる症状がある場合は医師に相談するようにします。