片側顔面けいれんの症状

片側顔面けいれんの症状は、片側の顔がけいれんすることです。初期の段階では、片方のまぶたや目の周りが軽くけいれんする程度ですが、症状が進行するにつれ、口やあごの下までけいれんの範囲が広がっていきます。けいれんする時間も長くなり、一日中続いたり、就寝中にも起きたりします。

片側顔面けいれんは放っておいても、生命にかかわる病気ではありませんが、自然治癒することはありません。症状が強くなると片方の目が閉じた状態になり、日常生活に支障をきたします。また、意志とは関係なく起こることで、対人関係にストレスを感じる場合もあります。

片側顔面けいれんの原因

片側顔面けいれんの原因は、顔の筋肉運動を司る顔面神経の血管が脳内で圧迫されることで起こると考えられています。どのくらいの期間どの程度、血管が圧迫され続けることで発症するかは、個人によって異なります。

また、脳腫瘍によって顔面神経の血管が圧迫される可能性も考えられる他、ストレスや疲労も原因の1つに上げられています。症状は緊張したり、目を強く閉じたり、口を思いっきり動かしたりする時に強くなる場合が多くみられます。40代以上の女性に多い病気です。

よく似た病気としては眼瞼けいれんがありますが、これは両目のまぶたがけいれんする症状が出る病気で、片側顔面けいれんとは異なります。

片側顔面けいれんの治療法

片側顔面けいれんは、生活習慣と関わりがあると考えられています。高血圧や高脂血症などがあり動脈硬化を起こしやすい人、肥満の人などは発症率が高くなると言われています。健康診断などでこれらの指摘があった場合には、生活習慣の見直しが必要です。

また、ストレスも大きな要因となるため、過度なストレスにさらされないような生活が大切です。ストレス発散が苦手な人、ストレス解消の時間が持てない人は、意識的に気分転換をするよう心がけることも重要です。
症状があれば受診するようにすることも大切です。