医師監修

アルコール性肝障害とは

アルコール性肝障害とは:常習飲酒(1日3合以上)によりアルコールによって起こる肝障害のことです。まずは脂肪肝から始まり、さらに大量飲酒を繰り返すと、その約20%にアルコール性肝炎が出現します。さらに大量飲酒を続けると、肝臓の線維化が進み、アルコール性肝線維症からアルコール性肝硬変に至る場合があり、その一部は癌化します。

アルコール性肝障害の症状

一般的に、この症状は30代から現れます。重度の疾患の場合はその10年後に出現します。

アルコール性肝疾患の症状は先ほど記載したように
・アルコール性脂肪肝
・アルコール性肝炎
・アルコール性肝硬変
の順番に進行していきます。

口から入ったアルコールは胃で約20%、小腸で残りが吸収されます。それから、血液に入ったのちほどんどが肝臓で分解されます。アルコールにはアセトアルデヒドという毒素が含まれているため。貯蔵されることはなく、90%以上は酸化により代謝、分解されます。分解の順番は、アルコール→アセトアルデヒド→酢酸肝臓できた酢酸は血液により全身へと巡るなかで水と炭酸ガスに分解され最後は体の外へ出ていきます。

アルコール性肝障害の原因

1日当たりのアルコール摂取量が80gを超える方は、主な原因としてアルコールが疑われます。アルコールの摂取量(g)は以下の計算式でもとめることができます。
飲料容量(ml)×アルコール度数(%)×0.01=アルコールの摂取量(g)

また、わずかな量のアルコールを毎日、数年間摂取するなど、1日当たり女性では20g程度、男性では60g程度のアルコール摂取量で重篤な肝障害が生じる可能性もあります。具体的には、1日60g以上のアルコールを2?4週間摂取すると、健康な男性でもアルコール性脂肪肝を引き起こしてしまいます。1日80gアルコール性肝炎に1日160gを10年以上摂取すると肝硬変に至ることがあります。

アルコール性肝障害の予防/治療法

(1)休肝日を作る
お酒を飲んだ後、就寝している間も肝臓は黙々と働いています。連続して毎日肝臓を酷使すると肝疾患につながります。また、お酒を飲むと肝臓には中性脂肪が蓄積したり、胃や腸などの消化管の粘膜も荒れます。これらの臓器の回復のためにも、休肝日を作ることが大切です。1週間に2日は休肝日を作りましょう。その際、気をつけたいのが、平日連続して飲酒して、土日で休むのではなく2日〜3日飲んで1日休むという習慣を作ることです。

(2)肝臓の機能(肝機能)を高める
アルコールの分解や代謝に重要なのは肝機能を高めることです。肝機能を高めることで有名なのは「ウコン」です。ウコンは漢方にも使用されるなど高い薬効があると言われています。いくつか種類のあるウコンですが、ここでは3種類紹介したいと思います。
1.春ウコンの効能…コレステロールの低下
2.秋ウコンの効能…肝臓の機能の向上
3.紫ウコンの効能…胃腸のサポート
しかし、ウコンには鉄分を非常に多く含んでいる種類もあるので、鉄の摂取制限が必要な方には逆効果になることもあるようなので注意が必要です。
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