医師監修

変形性股関節症とは

変形性股関節症とは、股関節の軟骨が徐々にすり減っていくことにより、股関節の形が変形してしまい痛みを生じる病気です。主に股関節の前側に痛みを感じます。股関節の形状から女性に多く男性の4〜5倍といわれています。

変形性股関節症の症状

どの関節においても加齢とともに関節の形も徐々に変わっていきますが、股関節が痛む場合は変形性股関節症の可能性があります。
  
症状が現れるのは、体重を支える股関節とひざの部分に多く、人によっては太ももの付け根やおしり、腰などにも痛みを感じることもあります。関節の痛むと歩行や運動の際に関節の動きが制限され、日常的な動作がしづらくなります。
  
一度発症して変形が始まると関節の形はもとに戻らず、3年から10年にかけて軽度から重度へと進行していきます。初期の段階では症状が出ていても我慢する方が多く、悪化してから病院にいくケースも少なくありません。

変形性股関節症の原因

変形性股関節症の原因は、主に下記の2つに分類されます。
・関節軟骨の老齢化によるもの(1次関節症)
・なんらかの病気や怪我によるもの(2次関節症)
  
1次関節症は、老化に伴い関節も自然と変形します。日本人よりも圧倒的に欧米人に多いです。日本人に多いのが2次関節症です。股関節が生まれつき脱臼している、または発育の段階で上手く形成されなかった股関節に中年期以降痛みが現れるケースがほとんどです。生まれたあとのおむつの替え方やスリングの使用法も指摘されています。おむつを替える際に下肢をのばした状態で替えていたり、スリングの中で赤ちゃんの膝が伸びた状態だと、変形性股関節症を発症するケースがあると報告されています。

変形性股関節症の治療法

変形性股関節症の予防としては、痛み少しでも感じたら専門医に受診をし、定期的な経過観察を続けることが望ましいです。一度磨耗した関節は元に戻らないので症状が軽いうちに進行を遅らせることが大切です。体重を保つことも重要で、肥満体形の人が痩せることで症状が軽減されることもあります。
  
筋力トレーニングを行うことも症状に効果的で、特に水中での歩行やバタ足は体重に負荷がかからずおすすめです。ただし痛みが悪化する場合もあるのでトレーニング中に痛むようならすぐに中止する必要があります。
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