アナフィラキシーショックの症状

アナフィラキシーショックは、血管が拡張することで、血漿成分が漏れ出し、蕁麻疹や喉頭・気道や軟部組織のむくみによる呼吸困難といったアレルギー症状を併発します。口唇や両手足末端のしびれ、めまいや虚脱感、耳鳴り、吐き気、腹痛、下痢、顔面紅潮、意識朦朧などの症状も見られ得ます。
 
これらの症状が出始めるまでの時間は、原因となったアレルゲンや人によって差があります。

アナフィラキシーショックの原因

アナフィラキシーショックを引き起こす主な原因は、即時型アレルギーを引き起こす食べ物、薬剤、毒素、虫刺され、アレルギー物質の吸入、運動、寒冷刺激、紫外線などです。特に鶏卵によってアナフィラキシーショックになる人が多く、そばやピーナッツは、重症となる人の割合が多いとされています。また、同じ食べ物でも、個人によってアナフィラキシーショックを引き起こす摂取量は異なります。
  
運動の場合は、特定の物を食べてから2から3時間後に運動すると発症する食物依存性運動誘発アナフィラキシーになることがあります。運動と食べ物を組み合わせて初めて発症する特殊なものです。

アナフィラキシーショックの治療法

アナフィラキシーショックを防ぐためには、自分のアレルギーや薬物への反応性を十分把握しておくことが大切です。アレルギーがある場合には、学校や職場、飲食店などの外出先に薬を携帯したり、周囲の人にアレルギーがあることを伝えて知ってもらったりすることで、自分の身を守ることができます。
  
経口減感作療法という治療法や、成長に伴って、アレルギーとなる食べ物を食べられるようになることもあります。専門機関で適切な検査をし、調べてもらうと確実です。