過活動膀胱(OAB)の症状

過活動膀胱の症状は人によってさまざまなケースがあります。日中急な尿意に襲われるが、もれずに我慢できる場合もあれば、我慢できずにもらしてしまう場合があります。なお、実際に失禁してしまうのは800万人以上の患者数に対して約半数にも及ぶといわれています。
通常膀胱に200mlから400mlの尿が溜まると尿意を感じるようにできています。そして日中トイレに行く回数は5~7回が平均といわれているため、8回以上になると頻尿と診断されます。尿が膀胱に十分に溜まらないうちに尿意を感じてしまうので一回の尿の量は少なめです。夜間に何度もトイレに行きたくなるような症状は夜間頻尿とよばれています。

過活動膀胱(OAB)の原因

過活動膀胱の主な原因は下記に分類されます。
・脳からの神経伝達トラブル
脳と膀胱、尿道を結んでいる神経にトラブルが起きると、脳からの指示が膀胱に上手く伝わらなくなります。トラブルには脳卒中やパーキンソン病といった脳の病気が関与しています。
・前立腺肥大症
前立腺が膨張や収縮をすると、尿道が狭まることで尿が出にくくなると同時に無理して尿を出そうとすると膀胱にも負担がかかります。
・骨盤底筋の筋力低下
出産、加齢などにより子宮を支えている骨盤底筋がゆるみ、膀胱や尿道の機能低下を引き起こします。
・加齢によるもの
年をとるにつれ脳の伝達機能が上手く働かなくなり排尿障害を引き起こします。

過活動膀胱(OAB)の治療法

過活動膀胱の自分でできる予防法として行動療法があります。まず、トイレに行った時刻、尿の量、水分摂取量を記録して、一日のパターンを把握します。把握ができたら排尿感覚を長くするために尿が出したくなっても15分以上我慢するように心がけることを続けます。訓練を続けると排尿間隔も空いていきます。
また、水分のとりすぎ、特にカフェイン入りの飲料の飲みすぎには注意が必要です。
そのほか肥満気味の人、運動不足の人もなりやすい傾向にあるので、自分で治せることがあれば症状が改善するように努めましょう。