五十肩の症状

肩関節周囲炎/五十肩の主な症状としては、肩関節や上腕付近の鈍痛が挙げられます。

加えて、関節の動きが悪くなるため、腕の可動範囲が狭くなります。
 
また、腕を動かそうとしても痛みを感じるため、ますます腕を動かすことは困難になります。

重症化すると、日常生活で必要な動き、たとえば髪を洗う、歯を磨く、炊事を行う、寝返りをうつ、排便時の始末をする、などのさまざまな場面で不自由を強いられることとなります。
  
痛みは片方の肩のみに発症する場合と、両肩とに発症する場合とがあります。

また、腕全体のだるさやしびれを感じる場合もあります。さらに、こうした痛みは夜間に激しくなるのが特徴です。

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五十肩の原因

肩関節周囲炎/五十肩の原因としては、主に関節を構成している骨や軟骨、靭帯などの組織が加齢により変性したため、肩関節の周辺に炎症が起こることと考えられています。
  
炎症が起こる具体的な部位としては、肩関節の動きをよくする「肩峰下滑液包」、関節を包む「関節包」、肩の筋肉が上腕骨頭と接する「腱板」や、腕の筋肉が肩甲骨と接する「上腕二頭筋長頭腱」などが挙げられ、これらの組織が互いに癒着すると、さらに肩の可動範囲が狭くなります。
  
症状として現れる肩の痛みは、こうした炎症によるもので、症状を感じ始めてから数ヶ月で痛みや可動範囲の制限はピークに達します。

五十肩の治療法

肩関節周囲炎/五十肩は加齢によって起こるものなので、確実な予防法は存在しません。

しかしながら、あまり体を動かすことをしていない人に多く発症する傾向があるとも言われているため、日ごろから肩関節のストレッチをするなど、簡単な運動を行っておくのは効果的であると考えられています。

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また、肩の痛みなどの初期症状に気付いた場合には、無理に肩を動かすことを避けて、肩を温めるなどの処置をとり、すみやかに専門の医療機関へ行くことが勧められます。

治療は、炎症や痛みを和らげるため非ステロイド性消炎鎮痛薬やステロイド薬を使用していきます。

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