生理の出血量が多い・少ないとは
生理の出血量が、多い状態や少ない状態を指します。 判断が難しいかもしれませんが、月経血にかたまりが混ざるかどうか、ナプキンの交換頻度、昼に夜用ナプキンが必要かどうかなどで自分の月経量をある程度把握することができるかもしれません。
生理の出血量が多い場合と少ない場合の症状
1回の生理での正常な出血量は、150ml程度までが目安とされています。生理の出血量が多い場合の症状
正常よりも出血量が多い状態を「過多月経」と呼びます。多くの場合、貧血をともなうとされています。
経血量は個人差が大きく、同じ人でも体調などにより月ごとに変動する場合もあります。
過多月経かどうかの判断は、数時間おきにナプキンをかえても足りないほど出血が多いことや、月経血に血の塊が混じっていることなどが手がかりになります。
生理の出血量が少ない場合の症状
出血量が正常よりも極端に少ない状態を「過少月経」と呼びます。
ナプキンが赤い血でしっかりとぬれることなく、ピンク色や茶色の血が少しついている程度である場合などがあてはまります。
生理の出血量が多い場合と少ない場合の主な原因
出血量が多い原因
過多月経は、子宮筋腫や子宮腺筋症、子宮内膜ポリープ、子宮体がん、子宮頸がんなどの病気の症状として現れていることがあります。
また、黄体ホルモンの機能が低下する「黄体機能不全」や、血液が固まりにくい病気などが原因となっている場合もあります。
出血量が少ない原因
過少月経は、排卵が正常に起こっていない、子宮内膜を形成するホルモンが少ない、子宮内膜の炎症・癒着などが原因となっている場合があります。
また、ホルモンバランスの崩れの原因の一つとして甲状腺機能に異常がある場合もあります。
生理の出血量が多い場合や少ない場合の治療
原因となっている病気がある場合は、その病気の治療を行います。過多月経では、低用量ピルや女性ホルモンバランスを整える薬、子宮内に挿入する器具の使用などにより改善が期待できることがあります。場合によっては子宮を手術で摘出する場合もあります。
過少月経を引き起こしている黄体機能不全に対しては黄体ホルモンを補充するホルモン療法、排卵障害では薬物療法により排卵を誘発するなどの治療法があります。
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