ほくろ/母斑細胞性母斑/単純黒子の症状

ほくろ/母斑細胞性母斑・単純黒子は、皮膚の浅い場所にあるメラノサイトという細胞で、メラニン色素を作り出すことでできるほくろです。凹凸がなく、黒色から薄い茶色で色はさまざまです。母斑細胞性母斑は、メラノサイトが異常をきたし、急激に増加したことで起こります。細胞自体が増えているため、患部は盛り上がって大きくなります。
  
大きさによって3つに分類することができ、直径が1.5cm未満のものは小型色素性母斑、1.5cm~2cm未満のものは先天性通常型色素性母斑、2cm以上のものは先天性巨大型色素性母斑とよばれます。3~4歳頃にかけて発生し、思春期を過ぎるころには細胞組織や線維組織へと変化します。

ほくろ/母斑細胞性母斑/単純黒子の原因

ほくろ/母斑細胞性母斑・単純黒子には先天性と後天性のものがあり、後天性の場合は次の2つの原因があります。
  
一つ目は紫外線です。紫外線を大量に浴びて日焼けをすることで、細胞が活性化され、紫外線を吸収しようとメラニン色素が作られます。その過程の中で、細胞が活性化しすぎてしまったり、紫外線によってメラニン色素を作り出す細胞が損傷し、誤作動したりすることで、細胞自体や色素が増えすぎ、ほくろになってしまいます。
  
二つ目は外部刺激です。皮膚に対する圧迫や摩擦によって細胞が傷つき、メラニン色素を形成する細胞が誤作動を起こすことで、ほくろが形成されます。

ほくろ/母斑細胞性母斑/単純黒子の治療法

ほくろ/母斑細胞性母斑・単純黒子の予防には、紫外線を大量に浴びたり、過度な外部刺激を肌に与えたりするのを防ぐのが効果的です。
  
ほくろができてしまい、気になる場合には、病院で治療することも可能です。治療方法はいくつかあり、切除したり、炭酸ガスレーザーを照射してほくろの色素細胞を破壊したりします。特に炭酸ガスレーザーは、傷痕が残りにくく出血が少ないため、傷口が治りやすく選択する人が多い治療法でもあります。
  
ほくろの大きさや深さ、厚みなどにより、適した治療方法を選ぶことが大切です。