流行性角結膜炎/はやり目/急性出血性結膜炎/アポロ病とは
流行性角結膜炎/はやり目、急性出血性結膜炎/アポロ病は、大量の目やにと結膜の充血が特徴的なウイルス性の疾患です。いずれも感染力が強いため、タオルの共用を避ける、汚染した器具をきちんと消毒するなどの措置が必要となります。細菌感染などを併発すると後遺症を残すこともありますので、眼科できちんと診察してもらいましょう。また、学校保健法に指定されているため感染力がなくなるまで学校への登校はできません。
流行性角結膜炎/はやり目/急性出血性結膜炎/アポロ病の症状
流行性角結膜炎/はやり目、急性出血性結膜炎/アポロ病は似ている病気ですが、それぞれ症状が異なります。流行性角結膜炎(はやり目)の主な症状は、結膜が真っ赤に充血して目やにが大量に出ることです。まぶたの裏の眼瞼結膜にはぶつぶつができ、症状が進むと白い膜ができて癒着します。視力の低下や、耳の前のリンパ節が腫れることもあります。
急性出血性結膜炎(アポロ病)では、まず眼の痛みや異物感が現れます。結膜が充血しますが、特に眼球結膜に出血が見られることが特徴です。まぶたが腫れたり、発熱を伴ったりする場合もあります。病原体によっては、発症後半年~1年後に四肢の麻痺を起こす後遺症も報告されています。
流行性角結膜炎/はやり目/急性出血性結膜炎/アポロ病の原因
流行性角結膜炎(はやり目)の原因は主にアデノウイルスです。急性出血性結膜炎(アポロ病)は、主にエンテロウイルスとコクサッキーウイルスの感染が原因となります。いずれも感染力が強く、目をこすった手を介して伝染します。夏は特に高温多湿でウイルスの活動が活発になることや、プールなどで水を介して感染するケースも考えられるため予防が必要になります。流行性角結膜炎/はやり目、急性出血性結膜炎/アポロ病は、どちらも幅広い年齢で感染しますが、急性出血性結膜炎は小児よりも大人のほうが重症化しやすい傾向です。いずれも学校保険法で指定された感染症であるため、医師の許可が出るまで学童は出席停止となります。
流行性角結膜炎/はやり目/急性出血性結膜炎/アポロ病の治療法
流行性角結膜炎/はやり目、急性出血性結膜炎/アポロ病は強い伝染力をもつウイルスであるため、家族が罹患した場合などは特に注意が必要です。まず、患者専用のタオルや洗面器を準備し、入浴も患者は最後にしましょう。流水でよく手を洗い、顔を拭くときは新しいタオルを用意するか使い捨てのものを使用するのが安心です。
外ではつり革など不特定多数の人間が触れるものが多いので、極力目は触らず、外出後は手を石鹸で洗いましょう。
また夏場は特に疲れやすいので、無理をせず休息を十分に取るなど工夫が必要です。
- このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
- 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください