前立腺がんの症状

前立腺がんには目立った症状がありません。このがんは転移しやすいと言われているので、他の臓器(骨や肺)に転移し検査を受けたところ、このがんを発見したということも少なくありません。  
 
ただ、肥大することで頻尿や逆に尿が出にくくなる、排尿時に痛みを伴うといった症状が見られる場合があります。その他にも精液や尿に血が混じっているといった症状なども報告されています。しかし、こうした症状はこのがんに限ったことではないため、見落とされることもあります。早期発見のためには前立腺がん検診や人間ドックを受け、積極的に原因を発見しようとすることが大切です。

前立腺がんの原因

前立腺がんはさまざまな要因によって引き起こされるということが、現在の研究結果により明らかになっています。現在分かっている主な原因としては、以下が挙げられます。
・脂肪分の多い食事や乳製品の摂取過多
・遺伝による影響
・加齢による影響
  
欧米での羅患率が日本人に比べて高いことや、食事の欧米化による日本人羅患率増加などから、特に食事内容が前立腺がんに大きく影響しているのではと言われています。その他にも、ウイルスによる感染や、自転車や乗馬などによる前立腺への刺激なども原因の一つと言われています。このがんの発症は60歳から増加傾向にありますが、40歳代の発症事例もあります。

前立腺がんの治療法

前立腺がんを予防する方法として、高脂肪な食事や乳製品の過剰摂取を避け、バランスの良い食生活を心がけることが挙げられます。また免疫力向上や血流の流れを良くすることが、がん全体の予防につながるため、適度な運動を心がけることも重要です。
  
またこのがんは比較的進行がゆるやかながんですので、早期発見によりさまざまな治療を行うことができます。目立った症状が無いため、まずは前立腺がん検査や人間ドックなどを受け、早期発見に努めることが大切です。