頸椎症とは
頸椎症とは、背骨から一つなぎになった首の骨である、頸椎・椎間板に異常をきたすことによって起こる病気です。骨棘という、とげのような形状を持つ組織が形成されることにより神経が圧迫され、痛みやしびれといった症状を起こします。
頸椎症の症状
頸椎症の症状には主に、痛み、上半身のしびれ、肩や首に見られる極度の緊張・コリ、指や手のひらに見られる違和感・こわばり・知覚の変化、などがあります。首を後ろにそらすと、痛みなどを強く感じるようになるのが特徴で、日常の動作にまで問題を感じる場合には、手術や入院などの措置が取られることもあります。基本的には、頸椎を自然な方向に導くなどし、自然に痛みがなくなって行くのを待ちますが、症状が悪化してしまうと指が変形するなどのケースもありますので、注意が必要です。痛みがひどいと感じる場合には、早期に医師の診断をあおぐことが大切です。
頸椎症の原因
頸椎症の代表的な原因には、加齢によるもの、長時間・長期間にわたって同じ姿勢を取り続けたこと、頚椎椎間板ヘルニアなどの病気やけがによるもの、などが存在しています。急激に進行する心配はあまりありませんが、ゆっくりと上半身や下半身にまで症状が及んで行きます。頸椎症の原因として、特に多い加齢に起因するものでは、個人差にもよりますが、おおむね40歳前後に頸椎に問題が起こってくるとみなされています。また、脊柱管が遺伝的に小さい日本人は、欧米人に比べ頸椎症の発症リスクが比較的高くなっているため、注意が必要となります。
頸椎症の治療法
頸椎症の予防には、適度な運動が効果的です。肩や首の筋肉が緊張している状態を長く保ってしまうことは、頸椎の変化を促進してしまう恐れがありますので、定期的に首回しなどのストレッチをするなどして、首周りの筋肉をほぐすことが大切です。一度完治したものが再発してしまったような場合などには、痛みを悪化させないよう、あまり首を後方に傾けない・就寝時の枕を自分に合った高さに調整するなどして、首に大きな負担を掛けないように生活することが大切です。
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